🔵 数々のACLのリハビリに関わって

術後の腫れが、安静下のストレッチや自重トレーニングでは一向に腫れも取れず、可動域は遅々として回復の兆しが見られない。

腫れた鬱血状態は、ストレッチでは取れるはずもなく、血流を促し血流改善を図らなければと考えるが、既存のリハビリでは解決方法は全く見当たらない。

それからは、試行錯誤の連続…。

挫けそうになるが、アスリートの顔がちらつき奮起、自重でのヒップリフトで腫れが予想以上に早く引いてくれることに巡り会う。

リラックスして、筋ポンプを働かせて血流アップ、動きを小さく高回数を疲れないで毎日行うとで、早期に腫れが引き可動域も回復し、傷の治りが早いことを経験する。

それに加えてヒップリフトは、股関節の屈曲伸展の繰り返しなので、その後の歩きやジョグに、移行し易いことも解ってくる。

ACLは、膝関節の屈曲伸展が100％回復するのが難しく、治らない元Jリーガー(後の日本代表指導者)も知ってますが、ヒップリフトの動きを知ってからは、100％回復するようになりました。

この経験から、血流を促し可動域をアップする、筋ポンプが働く動きの重要性を感じ、柔らかい動きを引き出すフィジカルメニューを模索する。

そのため、絶えず可動域をチェックして、本人に柔軟性を自覚できるリハビリを繰り返してもらう。

結果、リハビリ期間は半分ほどになるケースも、受傷前より良いコンディションを維持して、高いパフォーマンスとなり、再受傷もゼロとなる。

競技特性と異なる、筋肥大するスローな鬱血させる動きのトレーニングは、神経生理学的にもスローな動きを身に付け、生理学的には乳酸を溜めて疲労する練習をしていることに、気付かされた！

追い込んでも、血流を促し可動域をアップして、乳酸が溜まり難いトレーニングしたいですね。

＞身に付いたスローな動きが、俊敏なパフォーマンス中に出たら、切れが無い、強烈な危険なブレーキと成ってしまいます…。

Strengthen ダメ出ししないで強くなる