こんにちは!
今は、ニューヨーク市の公立校は春休みです。
そして、毎年、この時期はユダヤ教のパスオーバーでもあります。
パスオーバーは、ご存知の方も多いでしょうが
奴隷にされていたユダヤ人がエジプトから解放された事/脱出が出来た事を祝う、お祭りの休日です。
(詳しい方、訂正があったら教えてください!)
休み前に、三年生のクラスに宿題を出しました。
六月にある、ニューヨーク州で定められている統一試験が迫っているので、今の時期は三年間の総復習をする追い込みの時期なのです。
いつもオシャレで元気で明るい生徒が
「センセー!私達、この宿題出来ません!」と
いたずらっ子な笑顔で言い放ちました。
妙に嬉しそうです。
「なんで出来ないの?」と聞くと
「だって今はパスオーバーだから、紙を使うことは許されないんです!」
パスオーバー期間中は、紙を使うことを避けるそうです。紙コップや紙皿を避けたりもする事もある、と調べたら書いてありました。
「そうか、二人とも、ユダヤ教徒だったよね。分かった。じゃあ、後で、このワークシートパケットをタイプしてデジタルにしてGoogleクラスルームに載せるね。」
「それから、お母さんかお父さんから、私にメールしてって頼んでおいてね。そうしたら、この宿題の免除か、提出期限を伸ばすかするから。」
私がそう言った途端に、二人とも、親に連絡されちゃうかも!?と、大慌てで
「あ、大丈夫です、大丈夫です!宿題出来ます!」
と言った後に、
ペロッと舌を出して、いたずらっこな笑顔で
「まあ、とりあえず、やってみる価値はあったね!」と話してました。
生徒たち、正直だから、もう最初の「宿題出来ません!」の時から、笑顔が溢れていて、これは宿題をやりたくないが為の方便だなってバレバレで、私も周りの生徒達も、最初から最後まで笑顔でした
ただ、真面目な話、個々の生徒が信じる宗教行事がある時は、宿題の量に配慮したり提出期限を伸ばしたりすることは、推奨されていますし、実際に教師側も、きちんと配慮します。
今回は、違いましたが
パスオーバーの前は、イスラム教のラマダン、断食月で、日没までは水も飲まないので、イスラム教の生徒たちの体調が悪くないか注意を払ったりしていました。
同じ宗教でも、各家庭で捉え方の程度もそれぞれです。
でも、他民族、多文化の移民の生徒たちも多くいるニューヨーク市ならではの、組織ぐるみで、多文化に配慮する姿勢が、とても良いなあと思います。
読んでくださってありがとうございます♪
追記
以下、授業中にあった、実際のやり取りです。
Tは、teacher のTで私、Sはstudentsで2人の生徒達です。
S “Sensei! We are not allowed to use paper
during Passover.”
T “OK fine, I’ll make it digital and post it
on Google Classroom later, but!
Have your parents email me about it, so you’ll be either excused from the homework or I can extend the deadline.”
S “We’re good, we’re good!”
T “Are you sure?”
S. “Yes.”
“We tried at least “
T “Nice try “