「ヤクザと家族 The Family」
2021年1月公開
出演者*綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇人、豊原功補、駿河太郎
監 督*藤井道人
公開を楽しみにしていた一本。
緊急事態宣言下でなかなか観に行けなかったのだけど公開終了するのでギリギリ滑り込んで観てきた。
感想は、んー、思ってたのと違う。違うっていうのも違うんだけど、私の理解力が低いのか不明だけど、どうにもこうにも救いようのないストーリーに思えて、見終わった後どんよりしてしまった。
元々海外のマフィア物の映画が大好きなので、その感覚で見たのだけど、よくよく考えたら邦画のヤクザ物ってしっかり見たの初めてかも。
この業界(?)の話って美談にしてはいけないものだし、150分の大作で途中からこれどうやってラストを迎えるんだろうとずっと気になって気になって。
ちょっと最後の終わり方にどうしようもない虚しさというかやりきれなさを感じた。
おもしろいなと思ったのは、オープニングでタイトル出る時に流れるキャストロールがちょっと昔の任侠映画ちっくな縦書きなところ。
オープニングに流れるのがあまりにドラマ的(まあドラマでなく映画なんだけど)だったから、え??もしかして蒲田行進曲的なドッキリさせてヤクザドラマ撮影してる劇中劇でしたよ~みたいなの?と勘違いしてしまった。
配役はどの俳優さんも役にぴったりはまってて見ごたえはばっちりだった。
特に磯村勇人さんの最後の結構長いカットの表情がなんとも言えず良かった。
主演の綾野剛さんを初めて認識した朝ドラの「カーネーション」を思い出し、そういえばその時も尾野真千子さんとコンビだったなーと考えていたら、このお二人だけでなく駿河太郎さんも出演されていたという。
この映画の監督さんって以前見た「新聞記者」の監督さんなんだけど、その他の作品も見ることが多くて、感じる事は結構世の中のダークな部分を取り上げているんだけど、ストーリーは淡々と進めていてそのダークな部分を良しともせず、かといって悪ともせず。
受け手に任せている感じがする。
悪な部分もそうせざるを得ない人たちの立場も描きつつも美談としているわけでもなく。
結局どうなんだ。何が伝えたかったのか伝わったのかと言えば、実のところ全く分からなかったというのが本音です。
今同じくヤクザ映画で役所広司さんの『すばらしき世界』というのも公開していて、こちらもちょっと気になってます。