やしの木 Koh Phi Phi やしの木
パンフレットには Premium ってファーストクラスよりもう一つ高いのが3500バーツ、およそUSD$107ドルで、
  • Premium シーフードランチ
  • Moneky Beach 観光
  • Maya Bay スノーケリング
と記載されていたから、あの大きな船から小さな船に幾つかに分かれて別件ツアー行動しているのね。
 
Premium には最上階でソファーだけでなくクッションも着いたスペースをあてがわれ、有名なMaya Bay へ実際に行く。それは良いビジネスプランかもしれないけど、私はシーフードランチって見た瞬間に、$70ドルの差額には見合わないシーフード出されて、私はきっと頭にくるんだろうな、とも思った。冷めてるかしら。真顔
 
 
同じ船に乗っていても、一番安いツアーの私たちはピピ島のLong Beach にあるレストラン兼宿泊所のお休み処を拠点にした。ビーチには適当な間隔を置いて、似たようなbusiness establishments が並んでいる。 白人がこぞって甲羅干ししているビーチに面して開放したレストランの奥には宿泊施設がある。
 
 
波波波波波波
 
水着姿になってスノーケリング用品をレンタルした人たちとともにまた小さなボートに乗り込む。
今回はフランス人と東欧人に周りを囲まれたらしく、陽気に「ハーイエブリイワン」なんて話しだすアメリカ人がいないなあ、あ、それ私の役目?などと一人妄想している間もなく現場に到着。
ビーチからほんの数百メートル離れた沖合にボートがアンカリングされた。
 
ボートの中で、案内人がここらへんにはサメがいるけど、怖くないサメだという。
何の種類?と聞き返すと、Black tip reef sharksだという。
 
他には注意事項なし。珊瑚の上に立つな、とも言わないし、吸い殻を捨てるな、とも言わないし、どうやってボートから水に入るのか上がるのかも説明しない。
 
ボートで隣りに座ったロシア訛の英語を話すおばさまが、"Are you excited?" と尋ねるので、"Of course! We are here! Are you ready?"と言い返すと、”I think so.”というのだけど、彼女が手に持ったレンタルのマスクのストラップが明らかに長そうだし、スノーケルがあらぬ方向をむいているので、しばらく手伝って彼女のマスクを調整する。"How are we getting into the water?" と彼女が私に尋ねる。
 
 
私はハワイでダイビングインストラクターしたので、自分の経験からこのツアーがレンタル器材を調整もせずに客をボートに乗せて沖ににつれてきたことを大変残念に思った。ボート上に慣れない人は下を向いて器材調整をしようとする間に船酔いになって海に入りたくないと言い出したり、短期期滞在の旅行中だから、と寝不足でも、前夜飲みすぎても、予約したツアーにやってきてゲロゲロってことがある。
 
 
陸上でも、海上ボートでのブリーフィングでも、いかに環境を守りかつ自分が迷子にならずに楽しむか、この船を水中から、ほかの船とどう見分けるのか、また迷子になった時にはどうするか、など最低限きっちり指導してあげてほしいと思うけど、もう、ここまで彼らのサービス精神のなさを観たら、腹が立ってきた自分はさっさと海中に入って頭を冷やすことにした。アセアセ
 
 
魚しっぽ魚からだ魚あたまもやもや
 
少し離れた岩場が海流のチャンネルだろうと目掛けて泳いでいると、案内人の告知通り、鮫を一匹見かけた。1メートル未満の小さい鮫が一匹だったので、恐らく向こうのほうが私を避けてどこかへ行ってしまった。
 
使い慣れた器材持参でスノーケルしている私は、ガンガン水を蹴ってあっちこっち、岩場の手前、岩場の外側、次に沖に平行に海流に逆行して進み、深いとこ、浅めのところ、明るいところ、暗いところ、と珊瑚と魚を探した。他のボートが停留しているあたりもチェックした。
 
 
このビーチもコーラルの破壊が著しい。魚の種類が少ない。
 
水深が浅いところでは、ボキボキに破損された珊瑚の残骸ばかりがあり、これはボートの留め方、ヒトの泳ぎ方による被害だろう。すこし深いところでも健康そうに見える珊瑚はチラホラとあるキャベツ・サンゴぐらいか、と残念に思いながら泳ぎ進むと アメリカで言う fan, soft coralが一本ゆらゆら揺れていた。
 
 
昔はほんとに綺麗な海だったんだろうな、と珊瑚礁の残骸を海面から見下ろす。
海中にゴミがないのがせめてもの救いだった。
 
停泊中のボートの数が半端ないMaya Bayにはダイビングボートも数隻いたけど、向こうは健康な海洋生物がわんさとあっていまでも綺麗なのだろうか。でも、あんな人ごみの中に行くのも嫌だよな、とひとりああーでもないこうでもないと考え魚の姿を探して泳ぐ。
 
あちこち泳ぎまわったにも拘らず、目撃できた魚の種類も量もとても少なく感じたので、刺激を求めて最初に鮫を見かけたあたりに戻った。折よく同じ種類の鮫が7,8匹、大きいものは私ほどのサイズが並んで泳いできた。それは囲まれると怖いよな、とスピードを緩めて目立たないように心掛け、乗ってきたボートを探すことにした。
 
ボートの後方にはフロートラインが流れていて、五人ほどはその紐につかまって、フィンを履かずに立ち泳ぎしている。顔は水上に出ているけれど、みなスノーケルを咥えているのかいないのか、トイレしに海に入ったのか、何をなさっているのかよくわからないので、私は遠巻きにボートへ近づく。
 
本当に与えられた60分近くも経ったのだろうか。腕時計を持たずにタイに来た私。今回は携帯もボートに置きっぱなしにしてあった。インドネシアでは水中撮影ができるはずのアンドロイド携帯で海中写真を撮ろうとしたけど、カバーを付けていると画面をタッチしてもなかなか反応しないし、防水機能を信頼してカバーを外して使ったら、SDカードが濡れたらしく2,3日撮った写真もなにもみることができなかった経験があるので、時計も携帯も持たぬ私は時間がわからない。
 
 
ほかの7,8人はすでにボート上に収まっている。そろそろ皆がボートに引き上げ、私は最後の一人になるまで待ってボートに上がった。フランス人らしき女性が、"Did you see many fish?" と尋ねるので、"I saw black tip sharks, trumpet fish, rainbow fish, sand fish, angel fish, cleaner fish, barracuda, two kinds of schools of small fish, giant clam"と並べ挙げていると、その向こうに居たインド人が、"I saw an octopus!"と叫ぶので、"You are lucky. They are good at hiding."と相槌を打つ。
 
どうやら半数ほどの人たちはボート上もしくはボートのすぐそばに留まり、魚を見つけるどころではなかったらしい。なので、この人たちに魚を実際に見た私がここには魚が少ないなどど言っても理解してもらえないだろう。
 
そう、並べ挙げたものに加え、名前を知らない魚もみたけど、寂しい景色で、珊瑚の消滅とともに魚の存在が消えつつあることを感じてしまう。10年15年前にはすごい量の魚が居たんだろう。
 
 
うお座 うお座 うお座
 
 
一度環境問題に敏感になると、こうして自分が遠路はるばるやって来たことで、footprint 私が環境に押し付ける負荷が上昇し、環境破壊に拍車を掛けたことも、しみじみと思い返す羽目になる。
例えば、体に付けて海中に持ち込むSun blockはオルガニックのものにしても、その現場では異質なものだし、ここらのボートはガソリン臭くて、海に落ちるガソリンや、タイまで飛んできた航空機の使用による大きな負担に至っては申し訳ございませんとしか言いようがない。
 
時間と興味のある方はネットで footprint calculator などを使用して、いろいろな国のまたは個人のエコ的プラスマイナスの計量をお試しあれ。
 
波波波
 
ビーチに戻ってシャワーを浴び、ブッフェのランチを頂いた。期待はしていなかったので、久しぶりに見かけたスパゲッティを取った。泳いだ後に波の音を聴きながら美しい景色に恵まれて、感謝して食べれることが幸せ。 ラブラブ
 
ここでの食後にはヒーターの上に乗って出過ぎちゃうん?と見られる紅茶にミルクを入れて頂いた。味はもちろん大したことないけど、船上の失礼なお姉さんのような人もいないのでのんびり気分を延長できるし。すると、かの失礼なお姉さんは、私の一日の最も底辺を創造し、今こうして私の low expectations とても低い期待に見合う状況を得て、しあわせ、と感じることに寄与したのではないだろうか。うーん、それにしても、あんまりええ役ちゃうで、あれ。ニヤリ
 
コーヒーコーヒーコーヒー

 

 

 
 
ビーチに横たわっている20代30代の白人は肌に色がつくことを望んでいるが、彼らの肌は一旦ピンクっぽくなって白く戻ってゆく。
 
焼いても焼いても焼けない白人と比べ、ものの15分でこんがりきつね色になる私はさすがに日差しを避けるようになった50代。ワイキキに住んでた20代後半からの10年あまりには、私も日焼けを推進するサンオイルを使って全身綺麗に焼こうと日長ビーチで寝転がっていたけれど、いまとなってはそんな無茶をしたのに皮膚がんなどが発生していないことをありがたく思う。
 
 
やしの木やしの木やしの木
 
 
食後はしっかりとSFP50の長袖シャツと帽子で上半身を覆って、裸足で海岸線を歩いた。
 
 

 

 

 
もっと早くにこんな素敵なところに来てみたかったなあ。
今現在まだ健康な間にここへ来れて、こう感じれることもありがたいことだなあ。お願い
次はどこがいいかな。グラサンハート
 
 
 

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