歳をとって 最近は 積極的に座席に座る
最初は 情けないと思いながらも 座っていた
元々 電車に乗ってもバスに乗っても 座る事は無かった
立っているのが当たり前で 席が空いていても座らなかった
立っていても 苦痛は無かったし
立っている事が 美徳の様にも感じていた
70歳に 近づいてくる頃から 空いた席があれば座るようになった
そして 70歳を超えてからは 積極的に座るようになった
空いている席があると そこを目指して進んでいく
何か 悲しい気持ちもあるのだが 座る事で安堵感がある
身体も大きく 健康そうに見えるだろうから 恥ずかしさも感じる
後期高齢者になり 更に座席への執着が出てくる
正直 それは 立っている事が辛いからだ
リウマチになり 腰や脚が痛い ふとした時にふらつきもある
駅に着けば 階段よりも エスカレーターに エレベーター
それが無ければ 階段の脇の手摺りを必要とする
手摺りをしっかり掴み 一歩一歩 慎重に降りて行く
電車待ちでは 優先席のあるドアの前に並ぶ
しかし最近は 電車にトイレが付いて
同じ場所に 優先席が無かったりする
しかし 優先席は有難い
他の席よりも 積極的に座れるし その行為も恥ずかしくない
それでも 自分より 優先的に座らせるべき人が来れば 席を立つ
厚顔で座っている若者より まだ謙虚さは持ってるつもりだ