自転車には もう10年以上 乗っていない

自転車は いつも 家にはあった

初めて乗ったのは 小学生の頃

練習するような広場は 何処にでもあって

意外と早く 乗れた気がする

 

最初に練習したのは 大人用自転車

三角乗りと言って 三角形になった パイプの間に

足を差し込んで こいだ

だから サドルには座れなかった

 

我が家の自転車は 母が専用に乗っていたから

女自転車と言って 今の自転車のように U字になっていて

三角乗りをする 必要が無かった

 

まだまだ 自転車が高価の時だったから

子供自転車などは買って貰えず 母の自転車に乗っていた

その自転車で 40キロも離れた 羽村貯水池まで行った

小学生の時の 大遠征だった

 

母の実家へは 母が運転して 後ろに乗って行った

実家では 祖父が母に 謡を教える

その間 祖母と一緒に 早くからあったテレビを見て待った

 

茶畑の間の 一本道を行くと 母の実家がある

途中に 小川があって 初夏には 蛍が飛んでいた

身体にまとわり付いて 家まで 蛍が着いてきた

 

大人になって マウンテンバイクに乗っていた

多摩川の土手を 横浜まで 何度も向かった

土手を 軽快に降りるのも 気持ちが良かった

 

この10年 何台もの自転車が 入れ替わったが

ハンドルの形が 真横に一直線

どうも乗りづらく 誰も乗らずに 結局何台も廃棄した

 

今日は 娘が 

30分かけて 孫を乗せて電動自転車で やって来る

ヘルメットをかぶった 2歳の孫は いっちょ前だ