真珠(寺山修司) 内藤洋子
寺山修司 抒情詩集「ひとりぼっちのあなたに」
朗読:内藤洋子 萩原朔美
ジャケット・イラスト 宇野亜喜良
1971年に発売された 朗読のレコード
内藤洋子ファンだった私は すぐにこのレコードを買った
寺山修司の 抒情詩が 9編
内藤洋子と 萩原朔美が 代わる代わる朗読する
それに合わせて 柔らかな音楽が流れる
題名の 「ひとりぼっちのあなたには」は
いかにも 自分を指している様な気がして 聞いた
真珠
十八歳
なんにでも値段を付ける古道具屋さんおじさんの詩
一番みじかい抒情詩
幸せが遠すぎたら
ある日
お月様しか話し相手がいなかったら
彼女の日記
十五歳
抒情詩集「ひとりぼっちのあなたに」ーⅠ
と書かれていたから Ⅱが出るのではと
期待したが 出なかった
1970年 内藤洋子は結婚し 喜多嶋洋子になっていた
そして彼女は アメリカに移り住んだ
なんだか 片思いの彼女に 逃げられた気がしたものだった