今年は1月6日に始まった

何事もなく 静かに降り出した雪は 真夜中には一面真っ白

四谷の 土手沿いの路は もう誰も歩いていない

 

一夜明け ビルの前は 夜中に降った雪が カチカチ

早朝から 雪かきに入る

額に汗するほどの 身体が暑い

 

1月7日 バスに乗る

バス停に バスが近づくが 歩道迄の寄れないらしい

慎重にタラップを降りる 歩道迄は足が届かない

一番近い場所に 足を降ろす

その途端 身体が宙に舞った

 

全体重 100キロ近くが タラップへ

背中から落下 動けない

 

救急車が呼ばれるが 来ない

30分ほどして 消防車が来る

コロナ禍と 各地の転倒事故で 救急車がいない

取りあえず様子を見に 消防車が来る

 

赤い消防車の 助手席に座って 救急車を待つ

消防無線で 各地での救急車要請が聞こえて来る

一時間後 救急車到着

40キロも離れた 救急隊だった

 

病院が見つからない

遠くに連れて行かれるのも 勘弁して欲しい

掛かり付けの 整形外科へ向かってくれと話す

了承してくれた病院へ

 

あれから 1年

最悪の一年の幕開け

 

そしてさらに 5月の悲劇が待っていた

それでも あと一日経てば 最悪の日は回避できた 一年になる

 

少しだけでも 幸せな正月を 味わいたいと思う