鏡の前 偶然にも この位置に座ったから 自分が映らない

京都の 大衆居酒屋 「スタンド」

昼から 一人酒 立ち寄らずには居られない いつもの店

 

何から何まで レトロ感 いっぱいの店

決まった用紙に 頼むたびに 書かれた金額を 赤鉛筆で丸を付ける

レジは 入口 木製の古いレジスターがある

甲斐甲斐しく おばちゃんたちが 料理を運ぶ

 

年配のご夫婦らしい二人 良く聞けば姉弟での 旅行中

声を掛けて お喋りするのも 一人酒のいつもの事

 

長居はしない

それが独り旅での 自分の決まり

おばちゃんの 京都弁を聞きながら 

いつ 次は来れるだろうかと 考える