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Ultimate~第五話~【変異種】

 

リサ 「では、扉を開けますよー!ちゃんと守ってくださいね!」

 

レヴナント 「…さっき、迷惑はかけないと聞こえたはずだが…。」

 

ピッ

扉が開く…

 

たくさんの死体が転がっている

 

リサ  「きゃー!」

 

レヴナント 「…これはひどい…」

 

リサ 「やはり、ここまでゾンビが襲ってきていたのね…通信でしか聞いていなかったから。」

 

レヴナント 「だが、心配する必要は無いようだ…すべて首を斬り落とされている。」

 

リサ 「では安心ね、はりきって行きましょう~!」

 

レヴナント 「はりきる? 君は、首を斬り落とされたゾンビを見ても平気なのか?」

 

リサ 「はい!私は開発で…」

 

口を押えるリサ

 

レヴナント 「ま~、いい。どうせ城壁の外にいるゾンビを捕まえては人体実験にでも使っていたのだろう。」

 

リサ ≪モブがいなくてセーフだったわね…医療チームだと思っているわ。≫

 

レヴナント 「新たなゾンビが近くにいないのはやはり、どこかに集まっているんだろうか。」

 

レヴナント 「リサさん、ゾンビを感知する器具などは持っていないでしょうか。」

 

リサ 「ん~…ゾンビの探知機は無いけど、オーラの探知機ならあります!」

 

リサは機械を取り出しスイッチらしきものを入れる

ピコーン、ピコーンと機械が鳴り出す

 

リサ 「えっと~、半径3km以内にオーラを2つ感知できました!一つはここ、あなたです!」

 

レヴナント 「オーラとは…いったい何のことだろう?」

 

リサ 「ある特殊な人間が持っている能力の事です。レヴナントもオーラを持っていたので助けることができました。」

 

レヴナント 「いまいち、よく分からないが…その話はあとにしよう。今は先を急ぐべきだ。」

 

二人は探知に察知されたオーラの元へ急ぎ足で歩いていく…

 

辺りには人の気配がなく、時々首のない死体が転がっているだけであった

しばらく歩き、大通りに着くとツインテールのような髪型のかなり腐食した一匹のゾンビがいた。

 

レヴナント 「ゾンビ…後ろにもう一匹。いや、後ろのはゾンビになっていない!」

 

リサ 「え?それが分かるの?」

 

レヴナント 「おい!私の声が聞こえるか!?」

 

ゾンビ 「うぅぅ…」

 

ツインテールのゾンビはレヴナントに気が付いたようだ

そして、後ろの人間を少し見た後レヴナントに襲かかってきた

 

レヴナント ≪近くには他にゾンビがいない。こいつを倒せばリサさんともう一人を助けることが出来る!≫

 

ゾンビ 「ぐああぁぁぁーーー!」

 

レヴナント 「リサさん!少し離れて!」

 

リサ 「は!はい!」

 

その場から少し離れるリサ、刀を抜きながらゾンビに向かうレヴナント

首を斬ろうとするが素早く避けるゾンビ

 

レヴナント 「早い!」

 

リサ 「そのゾンビは変異種よ!」

 

レヴナント 「なるほど。」

 

高く飛び上がるレヴナント

 

レヴナント ≪この身体能力…やはり私も…≫

 

宙にとんだレヴナントに飛び掛かるゾンビ

 

レヴナント 「やはり、変異種だとして戦闘技術は無知だな。飛び掛かれば来る方向も分かり一直線、さらに空中では素早く逃げることはできまい!」

 

最初から狙っていたように刀をゾンビに振り下ろすレヴナント

キーーーン!

刀を咥え攻撃を止めるゾンビ

 

レヴナント 「これでは君の武器である牙は封じることができた。」

 

片方の手で銃を抜きゾンビの頭に銃口を突き付ける

 

ドキューーン!

 

頭部がこなごなに飛び散るゾンビ

そして体勢を崩しながら落下するゾンビとレヴナント

ドサーーン!

 

リサ 「すごーーい!変異種を倒すなんて!」

 

起き上がり、ちらりとリサの方を見た後、もう一人の住人に振りむくレヴナント

 

レヴナント 「!?」

 

住人は銃を構えレヴナントを狙っている。

そして、レヴナントの肩を撃つ住人

ズーン!

 

レヴナント ≪撃たれた…が…痛みは無い≫

 

住人 「ば、バケモノめ!」

 

レヴナント 「私はゾンビにはなりきっていない。今のうちに逃げるんだ!」

 

レヴナント 「それに、ゾンビを狙うときは頭を狙ってください…弾の無駄使いですよ。」

 

住人 「く…くそぅ…モエが…」

 

リサ 「ギブさん!?どうしてここに!早く逃げて!」

 

ギブ 「り…リサ…。」

 

住人はギブだった…リサの顔を見て立ち去る…

 

レヴナント 「確かに研究員の衣装だった…リサさんの知り合いなのか。」

 

レヴナント ≪なら、私がゾンビだと知っているはず、だとしたら何故、頭を狙わなかった?≫

 

レヴナントの表情を見て不思議そうなリサ

リサ 「う~ん。また、何か考えてます?考えすぎると老けますよ~?」

 

レヴナント 「…ゾンビでも老けるのですか?」

 

リサ 「普通のゾンビは老けるっていうより…腐りますね!」

 

レヴナント 「ふっ…怖い話だ。」

 

リサ 「レヴナントさんのツボが相変わらず分からないんですけど~?」

 

レヴナント 「私を笑わせようとしているのか? ま~いい、これからが本番ですよ!急ぎましょう!」

 

リサ 「はい!」

 

ゾンビが集まるところへ向かうレヴナントとリサ

 

~最下層のとある広場にたどり着くレヴナントとリサ~

 

レヴナント 「こりゃ~すごい!私たちなど見向きもせず、ゾンビが一か所に集まろうとしている!」

 

リサ 「中央に何があるの?

 

レヴナント 「上空に何かとてつもない負の気配を感じる。あれが盗賊か…」

 

上を見上げるリサ

 

チリーン…チリーン

 

~憎しみは、私の栄養…怒りは私のリフレッシュ~

 

見上げた先には宙に浮かぶランタンを持った骸骨のような者がいる

 

レヴナント 「君は…!?」

 

骸骨 「ほう~~?ゾンビでありながら、恨みを持たぬか…食えないのう。」

 

骸骨 「申し遅れました。私の名前は、リッチ。今は食事中なので邪魔をしないでおくれ。」

 

レヴナント 「リッチだと!あれは…変異種か?」

 

リサ 「違う、ゾンビとか…そんなものとは次元が違いすぎるわ!」

 

リッチの方へ行こうと集まったゾンビたちが苦しみながら砕け散っていく。

 

リッチ 「ん~…まだ、腹八分目だが…君たちにも少し分けてあげようかな~?憎しみという御馳走を~~~!」

 

レヴナント 「リサ…彼の脳のデータを取るなんて無理な話だ。私のいう事を聞いてここから逃げてくれないか。」

 

リサ 「え?それが~…あの骸骨はオーラを持ってないわ!」

 

レヴナント 「え?」

 

リサ 「でも、とてつもなく大きなオーラがこちらに近づいてくる!」

 

レヴナント 「まだ敵がいるって言うのか…さすがにキツイ…」

 

リッチの命令を聞くかのようにレヴナントの方へ襲い掛かろうとするゾンビたち…

 

レヴナント 「近くには一般人などいないようだ。 リサの弾を使わせてもらいます。」

 

カートリッジを特殊な弾が入っているものに変える

 

レヴナント ≪もう一人来る前にリッチを倒しておきたいところだが、リサが危険だ…まずは近くにいるゾンビをかたずけなければ≫

 

襲ってくるゾンビたちの中央を狙い、銃を撃つ

一匹のゾンビに命中した後大きな爆発を引き起こす。

ドドドドドーーーーーーン!

 

リサ 「キャーーーー!」

 

爆風によろめくリサ

 

レヴナント 「これは凄い! この威力でありながら、撃った時の反動は通常の弾以下か。」

 

レヴナント ≪至近距離では撃てない弾だな≫

 

リッチ 「ほほほ~う? 私の大切な餌をずいぶん殺したな。」

 

リッチ 「これ以上、餌を減らされたら困るのでね。 其方らには死んでもらおう!」

 

レヴナント 「どのみち、君とは戦うつもりだったさ。」

 

ドーーン!

 

飛んで来るや否や先手でリッチに発砲するレヴナント

 

レヴナント 「なに!」

 

素早く持っている鎌でレヴナントの心臓を貫くリッチ

 

リッチ 「どうかね? 実体のないものに刺される気持ちは?」

 

刀を抜き切り裂こうとするがすり抜ける

 

リッチ 「無駄ですよー。滑稽ですねーゾンビさん~。しかし、刺されても怒りもわかないとは、餌になりません。」

 

リサ 「レヴナントさん!」

 

リッチ 「フーム…分かりましたよ!君が私に怒りを覚えさせる方法が~~!」

 

レヴナント 「まさか!」

 

リッチ 「君は邪魔です。」

 

鎌を大きく振り、刺さっているレヴナントを遠くに吹き飛ばすリッチ

 

リッチ 「さぁ~…見てなさい、ゾンビさん。君が守ろうとしているものを、目の前でバラバラにされるのを!」

 

レヴナント 「く…う…リサ!」

 

ものすごい勢いでリサに向かい鎌を振り下ろすリッチ

 

リサ 「キャー!」

 

レヴナント 「リサーーー!」

 

 

キーーーーーン!

 

辺りが静まるとリッチの鎌を刀で押さえる犬らしき物がいた

 

犬 「…レオタード美女を襲うなど…育ちが悪いのう…」

 

リサ「あ…あなたは!」

 

犬 「拙者の名か…拙者は…」

 

リサ 「泥棒さん!」

 

犬 「って、おい!調子が狂うではないか? というか妖刀オロチはもともと拙者のもんじゃ!」

 

犬 「しかも、勝手に改造しおってからに…」

 

リッチ 「なんだ~~きさまぁ~~、コボルドのゴミか」

 

犬 「ははは、ゴミとはよく言うてくれたもんじゃ、拙者の名はバウンサー。」