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フランスの老舗ファッション誌『マダム・フィガロ(madame FIGARO)』の世界観を体現するセレクトショップ「フィガロパリ(FIGARO Paris)」が4月25日東京ミッドタウンにオープンした。ベイクルーズが同誌と提携し、運営する。フィガロパリは、フランスのマダムスタイルを体現する、知的かつセクシーで上質なベーシックをコンセプトにアイテムをそろえるセレクトショップ。30代後半以上の大人の女性がターゲット層。名古屋ラシック店、ルクア大阪店に続き3店舗目となる。人気アイテムは、オリジナルの白カシュクールシャツ(1万6,800円)やJ.M.ウエストンとイナモラートがコラボしたローファー(7万6,650円)、リバーレースの各種ワンピースやブラウスなど。

東京ミッドタウン店の限定品として、黒のハイブランドビンテージバッグをセレクト。シャネル(17万8,500円から)、セリーヌ(9万6,600円)、グッチ(14万7,000円)、ヴェルサーチ(17万8,500円から)が並ぶ。
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 イタリアで開催される欧州最大のファッションコンテスト「ITS(イッツ)」のファイナリストに、3人の日本人がノミネートした。ファッションデザインの学校「ここのがっこう」で学ぶ大草桃子と佐藤友浩、そして立教大学を卒業後ウィーン応用芸術大学でデザインを学んだ上野貴大の3人は、世界中から寄せられた多数のエントリーから選出。7月に開催されるコンテストで各部門のグランプリを目指す。 イタリア・トリエステで開催される「ITS」は、ディーゼルがサポートし新人デザイナーの登竜門として世界的に注目されているコンテスト。前回の「ITS」ではファッション部門のグランプリを、大阪出身でロンドンをベースに活動するメンズデザイナー鈴木一郎が受賞した。2013年開催の「ITS」に選ばれたファイナリストは、ファッション、アクセサリー、ジュエリーの部門において各10名。そのうち日本から「ここのがっこう」の分校cocoaで学ぶ大草桃子の作品「welcome to my rings - mascara contora mascara 2-」とアドバンスドコースで学ぶ佐藤友浩の作品「weak man's dream」がファッション部門に、ウィーン在住で「AITOR THROUP(アイター・スロープ)」のインターンとして働く上野貴大の作品「It's better to burn out than to fade away -グランジ・ルネッサンス-」はファッション部門とジュエリー部門に選出された。

 近年の「ITS」に多くのファイナリストを送り出している「ここのがっこう」は、ファッションレーベル「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」のデザイナー山縣良和らが運営と講師を務め、共に学んでいくファッションデザインの学校。2010年開催の「ITS」でグランプリを受賞した西山高士(Takashi Nishiyama)や、「第85回装苑賞」で装苑賞を受賞した明石祥吾(Shogo Akashi)などを輩出している。
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●"デザイナー"ポール・スミスが生まれた経緯
日本人なら誰もが知っているファッションデザイナー。ポール・スミスは、まさしくそんな存在のひとりだ。ファッション業界で働きたい人はもちろん、彼のデザインする独特の鮮やかなストライプは広く知られているし、しつらえの丁寧なスーツに袖を通してみたいと思ったことがある人も多いに違いない。そんなポール・スミスが、東京モード学園とHAL東京の主催により、新宿・モード学園コクーンタワーで特別講演を行った。この貴重な機会を逃すまいと、講演が行われるホールに向かった。

颯爽とステージに登場したポール・スミスの第一印象は、まさに「イケメン!」。スラリと伸びた足、当然のごとく美しく着こなしたスーツに、ロマンスグレーと呼ぶには引け目を感じるほどの若々しさ。講演を聴きにきた女子学生をあっという間に虜にしてしまった訳だが、ここからはポールの講演内容をレポートしたいと思う。

○自転車に没頭した青年時代だったが…

ポールは小さい頃、父から誕生日プレゼントに自転車をもらったことがきっかけで自転車に夢中になり、選手になろうと考えた。しかし、彼が18歳の時、事故で鼻や足の骨を折る大怪我を負い、3カ月ものあいだ入院することになってしまう。自転車の選手を諦めるほかなかった彼は、入院先でできた友人達と、偶然にもファッション関係の学生達が集うパブに通うようになる。その学生のひとりに、自分のブティックの手伝いをしないかと誘われた。それまでファッションには全く興味がなかったポールだが、これ以来、彼の人生は大きく変わっていくことになる。

○"デザイナー"ポール・スミスの誕生

ブティックで働きはじめたポールの最初の仕事は、その店の手伝いだったそうだ。働くうちに「洋服のデザインや車の設計などで生計を立てられたら素敵だな」と考えるようになり、店の手伝いを通じて現在の奥さんとなる女性と出会い、結婚。ポール自身は経済的な事情から学校でファッションを学んだことがなかったため、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(イギリスの美術・デザイン専門の大学院大学)で学んだ彼女から、型紙の作り方からファッションデザインとは何たるかまでを教えてもらったのだという。

「「いっそお店を開いたら?」とアドバイスをくれたのも彼女です」とポールは語る。しかし、個性的すぎるポールの服は、田舎町ではお客さんにあまり受け入れられなかった。彼が作った洋服は、当然彼にとって価値がある物だ。しかし、売れなければ生計が立たない。仕事をやりだして、彼の考え方は少しずつ変わってきたという。

「たとえ心底やりたいことではなかったとしても、商用として受け入れられる服をつくることも大切だということをしっかり心に留めておいてほしい、それは将来きっとみなさん方の役にも立つと思う」。ポールは学生達に言い含めるようにして語った。

また、ポールは金・土曜日の二日だけ自分の店を開け、月~木曜日は他のアルバイトをした。そして、「ポジティブな意味で聞いてほしいのですが」と前置きした上で、「世界にはあまりにもデザイナーが多すぎる」と指摘。あまたのデザイナーの中で、企業から雇われたり、自分が生み出したデザインを選んでもらうには個性が必要であり、カリスマともいえる自分のキャラやデザインを前面に出してくことが重要だと力強く語る。

「もし自分のお店をもちたいと思っている人がいたら、夢のみをがむしゃらに追いかけるのではなく、(ポール自身がアルバイトをしながら自身の店を展開したように)生活とのバランスをとっていってほしいと思います。僕もゆっくりではありますが徐々に自分のデザインの服を増やしていき、最初はこじんまりと、そして少しづつ大きくしていったのです」。経験に裏打ちされたからこその重みのあるアドバイスを、会場に詰めかけたデザイナーの卵たちはどう受け止めたのだろうか。

●ポール・スミスが大切にしている言葉/女性用カバンのデザインのポイントは?
○NEVER ASSUME

「これは僕の紋章です。袖がたくさんあります。オシャレでしょ?」ポールは微笑みながら生徒たちに話しかける。ホールの壁に投影された彼の紋章の下には、ポールが何よりも大切にしている「NEVER ASSUME」という言葉が書かれている。

「NEVER ASSUME」とは「思い込みは厳禁」、「既製概念にとらわれるな」という意味だ。「常に目をこらす」ことが重要であり、今回「どんなところにでもインスピレーションはある」ということを我々に伝えるため、自身のアトリエの写真も公開。そして「いくら目をこらして見ても、何も得られないということは何も見ていないのと同じですよ」とさらりと言う。

例えば、絵画ひとつをとってもたくさんの色彩があり、音楽や舞台、写真でも、本などには、さまざまなインスピレーションがあふれている。彼はリトニアの大聖堂の写真の色彩をもとに、シャツやジャケットのデザインをした。ほかにも、グアテマラの本に収録されていた布の写真から、ストライプの靴下を生み出した。はたまた、日本を訪れていた際に大阪で遭った夜の渋滞を撮った写真から、鮮やかなスカーフをデザインする。自分のデザインを際立たせたいのならばインスピレーションに基づいて色を選ぶことはとても大事なことだ。そう語るポールの目には熱意が溢れている。

○重要なのは「バランスをとること」

「なんでもかんでもコンピューターに頼るのではなく、カードや糸、いいなと思った写真からピックアップした色などから生み出されるものも大切にしてほしい」と、ポールはデジタル全盛の時代にあっても、自分の身の回りの生の情報を大切にしてほしいと訴える。「多くの人が考えているものでは意味がありませんし、ましてやほかのブランドを真似る必要なんてありません。それが"NEVER ASSUME"、既存のルールにとらわれないということであり、多角的にデザインを考えるということなのです」と付け足し、ともすれば大手ブランドの後追いをしてしまいがちな若者に向けて警笛をならす。

常に人を惹きつける努力をする、というのは大事なことであり、その努力のためには日頃からありとあらゆるものに興味をもってアンテナを張り巡らしていることが求められるのだという。ポール・スミスの店舗は世界中に数多く展開されているが、その全ての店が違うデザインやコンセプトで構成されていることも、彼のこういったポリシーに基づいたものだ。そして、こうしたポリシーこそが、彼のファッションデザイナーとしての成功にも結びついているのだろう。

講演の締めくくりに、ポールは「何度もいいますが"商業的に売れるもの"と"こだわりの作品"とのバランスをとることも決して忘れないでほしい。これから夢を実現していくみなさんが過去にとらわれず未来を見つめ、そして違いを打ち出して輝くことを願ってやみません」と、温かい激励の言葉を投げかけた。

講演を終え、質疑応答になった時に「質問をする勇気のある方はいませんか」とポールはおどけて言った。おそらく日本人の控えめなところや引っ込み思案なところなどを理解していて、そう聞いたのだと思う。そして次の瞬間、彼は生徒達のおびただしい挙手と熱気に驚くことになる。多くの質問の中で、あるひとりの生徒が自分がデザインした女性物のカバンを見せてアドバイスを求めた時の答えが印象的だった。

「カバンは女性にとって人生のすべてをいれるものだからね。携帯でしょ、手帳でしょ、ルージュにコスメ。彼女たちにとって、人生をぜんぶ詰め込んだ宝物のようなもの。だからサイズが実用的じゃないとね」。そのウイットに富んだ答えとチャーミングさ、そして確信をついた内容に、そこにいた人達全てが、男女問わずポールに恋をしたと思う。ポール・スミスというファッションブランドが輝き続けるヒミツの一端を確かに見せてもらった、そんな講演であった。

(くすきはいね)

[マイナビニュース]
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