『12』の話の前に本業の話をひとつ…
現在世の中には様々な相場分析法があります。
ファンダメンタル分析とテクニカル分析が
その2大勢力となっています。
ファンダメンタルは株で言えばROEとか、
雇用統計の数値とかが株価にどう反映するかを
考えて売買する方法で、
テクニカルは移動平均線とかMACDとかで、
売り場買い場を決めるという方法です。
これを踏まえて、皆さんは『パターン分析』って
聞いたことありますか??
パターン分析とは、チャートに現れるパターンから
次の動きを予測する手法のことです。
有名どこでは、『ダブルトップ』『ダブルボトム』
『トレンドライン』『レジスタンスライン』等で売買を決めます。
広義のパターン分析では、『大陽線』、『大陰線』
なども含まれるようです。
さて、パターン分析とは本当に有効なものなのでしょうか??
考えてみましょう。
まず、『相場が何故上げ下げするのか?』というところから。
簡単です。
『買う人が売る人より多ければ上がって、
売る人が買う人より方が多ければ下がる。』
ここは納得してもらえると思います。
この大前提を踏まえたうえで、
『相場の動く理由』には3つの考え方があります。
1.ファンダメンタル
2.テクニカル
3.ランダムウォーク
1はその通りファンダメンタルな要因があって、
相場が動くという考え方。
2はテクニカル(代表例は乖離率)要因で、
相場が動くという考え方。
3は相場はデタラメ、適当に動いているという考え方。
どれも、パッとしないと思います。
どれも正しく、どれも正しくない。
1は、例えば、価格に影響を与えるであろう統計指標が発表された時に
『思ったほど価格が動かない』とか、『逆の動きをした』
なんてことがあると思います。
そんな時、もう織り込み済みだったとか、別の要素を引き合いに
出したりします。この時点でダメ。
2の時、私はテクニカル派ですが、この場合の
テクニカルって考え方が良く分からないです。
そもそも指標がいっぱいあるし、順張りも逆張りもある。
そりゃ何らかの指標はヒットするでしょう。
3は確かにそう思えるけどそれを言ったらオシマイ。
最低限、なんか要因があって動くが結果ランダムに見える。
でも、1つの理論でカバーするならこれしかない。
ここまで踏まえた上で、本題のパターン分析…
まず、パターン分析は、テクニカルの一部であるという考え方があります。
もっと言えばパターン分析はテクニカル分析の基礎であるという人もいます。
この考えは賛成です。
テクニカルとパターンの関係は…
こんな感じです。
要はさっきの2の考えが、
『パターンという分野に絞って実際の相場に通用するのか?』
ということです。
結論…
『通用すると言わざるを得ない』って感じです。
理由は2つ
まず、このパターン分析という考えは、
『頭のいい人が考えたから穴がない!!』
パターン分析を批判する人は良く
パターン分析は後付けだと言います。
正直私もそう思いますが、パターン分析にはこれをかわせる様な
例外パターンが幾つもあります。
また、パターン分析の基本、例えばトレンドラインや
特定のフォーメーションなどはどんなチャートにも
必ず当てはまってしまうものです。
下のチャートを見てください。
5分足のチャートです。
これをパターン分析っぽく分析すると、
Aでダブルトップ完成で下降トレンドへ
Bでレジスタンスラインブレイクで上昇
Cでヘッドアンドショルダートップ完成で下落
DでN型波動通りの下落幅
って感じになります。
しかしこのチャートはRAND関数を使った
適当なチャートです。
いわば、ランダムウォークということです。
それでも、当たっているように見える…。
穴がないからです。
チャートのバーの本数がある程度あれば、
必ずあるパターンに当てはまります。
『無限の猿定理』という話を聞いたことがありますか?
無限の猿定理は、ランダムに文字列を作り続ければ、
どんな文字列もいつかはできあがるという事実を
比喩的に表現したもので、猿がタイプライターの鍵盤を
いつまでもランダムに叩きつづければ、
例えばシェイクスピアの作品を打ち出すとするもの。
(wikipedia)
要は適当にアルファベットを叩いていても、
例えば『おはよう』(ohayou)という文字列は、
アルファベット26文字の6文字で6乗、
308,915,776分の1の確率で起こるというわけです。
確率が低くても、無限にやっていればいつかは
起こるということです。
パターン分析で言えばそんな低い確率でなく、
特定のパターン(又はその類似型)が出現します。
だから、パターン分析は過去に対しては、
ほぼ完璧と言えます。
未来に対しても、まず結局は上がるか下がるかの2択ですし、
外してもダマシとか、フィルターをかければ、
という話になります。
後付けがホントにうまいです。
占い師の占いが当たっている気がするのと
おんなじ原理です。
そして2つ目の理由…
こっちがむしろメインなのですが、
相場に参加している人のほとんどが
多かれ少なかれパターン分析を知っているからです。
皆がパターン分析があるということを知っていて
そういった価格やラインを意識していることで、
本当にそういった相場展開になるということです。
簡単なところで『新高値更新』を例にします。
相場が過去の最高値付近に近づいた時
皆がその価格を意識します。
『最高値のレジスタンスで跳ね返されるのでは?』とか
『ブレイクすると上がりそうだから今の内に仕込むか?』
等の思惑が飛び交います。
そこで、いざ新高値を更新した時、
多くの人が『レジスタンスを超えたから上がる』
という発想の下、一斉に買いに来ます。
上がったところで、パーセントや時間でフィルターを
かけている人も買いに来ます。
相場はさらに上がります。
結果、レジスタンスのブレイクで、
ホントに値段があがったことになります。
最高値更新の時のように、その価格を意識する人が
多ければ多いほど、こういった現象が起きます。
ニワトリとタマゴみたいですが、
こういった理由でパターン分析は有用と言えるでしょう。
知らない人もチャートにラインくらいは
引けるようになった方がいいと思います。
最後に今までの話を踏まえた上で…
『パターン分析はインチキです!!』