人生相談と蟹のお話 | 『のびしろ』しかない~♪☆生きるは修業☆

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認知症の父、2023.12月にホーム入所。
夫とわんこのこと。
多発性筋炎のこと
オストメイトの
わたしの
日々の心を綴ります。

マツバボタンが

勢い良く咲いてくれています。



松の木の下に広がっているのですが、
毎年、
ジーコ(父)が松の木の穂が出ると
ポキポキ折って
下に落としたままにするので、
マツバボタンは
息も絶え絶えだったのです。
今年は
ジーコはグループホームなので
松の穂を捨てる人がいないので
のびのび咲いています。



今日の
人生相談。
71才の男性が
「母親を施設に入れて
4ヶ月になるが、罪悪感に苛(さいな)まされていて、どうしたら良いでしょう。」というもの。
母親は94才。
介護度は4。
食事やトイレ、オムツなど看てきたのだそう。
施設に入ってからは
毎日母親に会いに行っていて、
帰り際には泣かれるのが辛いと。

ここまでしても
罪悪感に囚われているなんて、
なんと言ったら良いのでしょう。
親孝行というには薄っぺらいし、
極度なマザコンというのは違う気がする。

わたしは
この男性の足元にも
及ばない。。。
男性にとって
どんな母親だったのか
知りたくなりました。

身につまされる相談でした。
先生がなんと答えたのか忘れました。
ごめんなさいー。
ただ、
あなたはこれだけのことをしているのだから、
良いではないですか?とは言いませんでした。
どんなにどれだけでも、
介護をし尽くしても
これで良いと言うことはなく、必ず後悔すると言いますね。


わたしは
グループホームで
ますます元気一杯に過ごしているジーコにたいして、
デイサービスに通うのに
衣類を準備しただけ。
病院に連れて行っただけ。
介護はしていません。
それでも
後悔なんてしないぞ!って、
思うのです。
これってどうなんでしょう。。。
人それぞれで
いいってことに
して下さい。


もうひとつ、

身につまされるお話。

ラジオで聴いた昔っこ。



かいつまんでお話しますね。


あるところにおじいさんとおばあさんが暮らしていました。

おじいさんは毎日、山に仕事に行きました。

おばあさんは毎日、おじいさんににぎり飯をふたつ握ってやり、

自分は我慢して、

薄いおかゆに菜っぱを入れたものを

お昼に食べていたのでした。


ある日、

おじいさんが山から帰ってくるのが、

見えたのですが、

なかなか家に入ってきません。

次の日もまた次の日も。

おばあさんは山から帰ってくるのが見えたので

陰からおじいさんを見ていると、

川のそばに行って、

「わたしのめごこ、めごこ、出ておいで。」と

言うと

でっかい蟹が姿を現しました。

おじいさんの側に寄ってきました。

おじいさんは懐からにぎり飯をひとつ取り出すと

蟹にあげたのでした。

それが毎日毎日でした。

ある日、

おじいさんがいつものように「めごこ、出ておいで~」と呼んでも

蟹は出てきません。

おじいさんが

家の裏に行ってみると

蟹の爪が木にぶら下がっていました。

おばあさんが煮て食べてしまったのです。


気落ちしてしまったおじいさんは仕事に行けなくなりました。

米を買うお金がなくなって、とうとうおばあさんは家を出て行ってしまいました。

残ったのは少しのお米でした。


おじいさんは蟹を懐かしんで川に行き

「わたしのめごこ、めごこ、出ておいで。」と、

呼び掛けました。

すると、

たくさんの小さな蟹がわちゃわちゃと出てきたのです。

あの蟹の赤ちゃんです。

赤ちゃん蟹に米粒をひとつずつにあげたら、

蟹がころんとフンをしました。

それが40粒も50粒もたくさん。

それはなんと、

輝く金でした。

おじいさんはその金のおかげで

あずましくあずましく、

暮らしたということです。

とっつぱれ。



蟹を煮て食べることはしなくても、

大事なにぎり飯を

自分じゃなく

蟹にあげてしまうなんて、

わたしがおばあさんでも怒っただろうなって、

思うのです。



長々と付き合ってくれて

ありがとうございます😄