Steps to the Top -10ページ目

Steps to the Top

夫婦でニュージーランドへ。
出発前日から始めるブログです。

クイーンズタウンに滞在している間に、多くの人と出会って様々な話をしました。
バッパーで出会った日本人の方々とも旅の話題で盛り上がりました。
バッパーに泊まってる人はワーホリで来ている人が多いのですが、中には1週間の旅行で利用している人もいました。
1週間ぐらいだったらホテル(もしくは立地の良いYHA)に泊まるというイメージだったので、町の外れにあるバッパーで出会うのはちょっと意外でした。

バッパー(バックパッカー)は安い価格ですが、共同部屋でサービスは最低限という形態の宿泊施設です。
私が体験した一部屋最大人数は男女混合の12人部屋でした。4人〜8人部屋が一般的で、「女性のみの部屋」というのもよくあります。
今回は4人部屋でとても快適でした。
{31B4FA40-9BAB-4AF6-AB4F-232FD336BC6E}キッチン、シャワー、トイレ、ラウンジなどは共同です。
{84BDB56B-3E57-4E94-A2DE-7E11550149FD}
バッパーでの滞在にはちょっとしたコツがあって、
●チェックイン時間前でも荷物だけ預かってもらえるので、とりあえず行って荷物だけ預ける。
●どのベッドがベストかを見極める(部屋の扉の位置、上か下か、ベッドの形状、泊まっている人達が個人か集団かなどなど)
●ベッドでのプライベート空間確保の仕方
●うるさい中で寝付く方法
●滞在期間に合わせた食材や調味料の買い方
●キッチンの使い方
●同部屋の人達とのコミュニケーションの仕方(最低限、ベッドの上か下の人を把握しておく、仲良くなればお互いスムーズに生活できる)

など、いくつかのポイントを抑えておくとどの国のバッパーへ行っても快適に滞在できると思います。
値段が安いので、施設に期待するのではなく、いかに自分で快適に過ごす空間を作れるか(日常をそこで再現できるかどうか)が重要になってきます。一度決まったルーティンを覚えてしまえば、どこでもすぐに馴染むことができます。

私はオースの貧乏旅行経験から、新しい場所に着いた後、どうやって動くのか、どうやって滞在生活を開始するのかを体得しました。自分への挑戦という意味で、バッパーの予約無しでその地へ降り立つこともよくありました(どんな挑戦だか笑)。

もっと長期的な滞在をするのであれば、バッパーに滞在しながらルームシェアを探して銀行口座を開設して•••という次のステップがあります。

一連の流れはネットにいくらでも情報や体験談やアドバイスが書いてありますが、実際にどうやって適応させるのかというのは人それぞれなので、自分で慣れていくしかありません。
この適応力はある種の「生きる力」であり、海外で活躍する人には絶対必要な力。

プロ野球やプロサッカーのようなメジャースポーツで華やかなトッププロの選手達はチームが所有する施設があったり、滞在場所が用意されていたり、通訳がついたりと、競技に集中できるようにチームが準備をしてくれます。
しかしマイナースポーツの場合、ほとんどの過程を自分達で準備しなければならないという選手がほとんどだと思います。

マウンテンバイクで言うと、海外のライダー達は18〜20歳の若い時期から自分達で海外を転戦して、適応能力を身につけているそうです(日本のトップライダーが言っていた)。
英語はただのツールにすぎず、もっと根本的な部分を優先し、生活しながら必要な語学力を身に付けていきます。だからこそ、どこの国でも自分の日常を再現できて、変わらないパフォーマンスを発揮できます。
適応力、生きる力がしっかり出来上がっている選手は世界中の最高のロケーション、環境下でトレーニングを積んでいけるため、さらにパフォーマンスを向上させることができます。好循環のスタートが適応力の体得であると私は思います。

ライダー同士が仲良くなって情報を共有できるようになると、チームに自分を売り込んだり関係者と話す機会が作りやすくなります。積極的にコミュニケーションを取って信頼関係を構築し、より大きいチームへと移籍できるチャンスを作れます。

日本国内では海外志向の人が減少傾向にあるというニュースを以前目にしました。
スポーツの世界では海外の環境で練習をしないと通用しなくなってきているように思います。子どもには海外に出て活躍して欲しいと願う親が全く海外経験が無い場合、どうやって道を示せるのか、サポートできるのか。
これからの課題になってくると思います。
バッパーの話からだいぶ飛躍しましたが、海外から日本を見ると世界基準からどんどんずれてきている感じがします。
{02150C12-C20B-49C6-A80D-A2867EE3AA59}