シンジュクディビの楽曲はいいぞ
はじめまして!二次元オタクのハルヲと申します。ライターの仕事をしたり、趣味で小説を書いたりしていますが、ブログを投稿するのは初めてです。
このブログでは主に、「こんなに素晴らしいコンテンツなのに、勿体ない!もっと皆に知って欲しい!」ということを書いていきます。——ええ、そうです!つまりは布教です!
投稿初となる今回は、大人気ラップコンテンツ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の我が推しディビである シンジュク麻天狼 について、ガッツリ語りたいと思います。ヒプマイが最近気になり始めている方も、既に立派な新士宿女の方も、良ければ飽きない程度に読んでいって下さい~(^^♪
0.はじめに
1.とにかくカッコイイ強め楽曲
- Shinjuku Style ~笑わすな~
- The Champion
2.シンジュクらしさ全開な楽曲
- TOMOSHIBI
- Fallin'
3.疲れた心に染み渡る癒し楽曲
- パピヨン
- シンクロ・シティ
4.クセになるテンションアゲみ楽曲
- WELCOME U
0.はじめに
まずはシンジュクディビジョン麻天狼について、軽く説明しておきます。
医者である 神宮寺寂雷(以下、先生)をリーダーとし、二番手はシンジュクNo.1ホスト 伊弉冉一二三、三番手は医療機器メーカーで働くサラリーマン 観音坂独歩 の三人がメンバーです。先生と一二三は釣り仲間、一二三と独歩は幼馴染、独歩と先生は仕事上関わりがあります。彼らがどういった経緯で一つのチームになったか、どういった人生を歩んできたかなど、細かい情報を述べると長くなってしまうので、気になる方はYouTubeやSpotify、Apple Musicでドラマトラックを聴いてみて下さいね(^^)
タイトルにもある通り、今回は麻天狼の「楽曲」に的を絞って語りつくしていきたいと思います。ディビジョン曲である全七曲を四つに系統分けして、曲に対する自分の思いや歌詞の注目ポイントを一曲一曲紹介していきます。
1.とにかくカッコイイ強め楽曲
POPミュージックにもラップパートが含まれている場合がありますが、やっぱりHIP-HOPのラップといえば強気な音楽とリリックのイメージがありますね。ここで紹介するのは、そんな「ラップといえばこれだよね!!」と感じた二曲を紹介します。
- Shinjuku Style ~笑わすな~
- The Champion
第一回韻踏闘技大會(第1回ディビジョン・ラップバトル)の優勝曲です。イケブクロ・ヨコハマ・シブヤという手強いライバルがいた中で、僅差ではありながらもシンジュク麻天狼は一位を掴み取りました。
テイストとしては先程と同様に強くてかっこいい感じですが、Shinjuku Styleはバトル曲らしく己の強さを前面に出していたのに対し、こちらのThe Championは「俺らが一番だ」という余裕のある強さを感じます。ほら、上に載せたジャケット写真の寂雷先生をご覧下さい!「我々が強いのは当然でしょう?」とでも言うような表情と仕草!うおぉ、なんたる威厳!!
<注目リリック
>
どの部分を切り取っても素晴らしい韻ばかりなので、本当は全てのリリックを取り上げたいところですが、そうなるととてつもなく長い説明になってしまうのでやめておきます。ここでは寂雷先生パートを取り上げて、下線を引いた三箇所に着目し、ご紹介させていただきます。
我々が麻天狼
シンジュクの街は常に破天荒
裏側見りゃ絡み合った螺旋状
そこで生きてそこで死んでく
国籍など問われない 誰もすぐ馴染んでく
ここに生きた証 勝利こそが宿命
毎夜眠れず 憂う国の行方
道が開けず 拳叩く机
勝った今こそ私達の国を救え
王者 つまり王だ ならば王が
何を持って王と 呼ばれ得るだろうか
それは力 それとも知恵 それとも富
それともその全て 身を投げ打ち夢追うのみ
革命へのメスなら手の中に
真っ暗闇抜けたら薄灯り
このオペ いやこの奇な物語ならば
たった今 音を立てて始まったばかり
一つ目の下線部をご覧下さい。宿命とは、「前世から定められている運命」を指します(明鏡国語辞典より)。つまり、「シンジュクが勝つことは前世から決まっていた」と言っているんですね。これこそが先ほど曲紹介で述べた、『The Champion』の”余裕のある強さ”です。
そして二つ目。このリリックは、同アルバムのドラマトラック[Me Against The World]の内容が反映されています。優勝賞金を何に使うか…これは優勝したディビジョン三人にとって最も重要な事柄ですが、先生の提案によって、麻天狼は公のために使おうという意見で合致します。皆の安全安心を考えた、人生何周目!?な徳行っぷりが寂雷先生らしいですよね!
最後の三つ目の箇所は、一見すると「私たちは勝ってもゴールじゃないよ、成長し続けるよ」という、先生自身や麻天狼のことを語っているかのように思えますが、私が思うに、この二行が表すのはそれだけではないと思います。この先もヒプノシスマイクの物語が続いていき、更にはオオサカとナゴヤが参加することでもっと盛り上がり、次のバトルが行われるーーと、こんなことを暗示しているのではないでしょうか。『The Champion』がリリースされた約半年後のライブでナゴヤオオサカの発表がありましたから、有り得なくはない話ですよね!…考え過ぎですか?笑
<その他注目ポイント
>
『Shinjuku Style ~笑わすな~』同様、サビ中の一二三の合いの手がいいスパイスになっています。また、リリックでも紹介した寂雷先生パートは、リズムに乗っかりすぎない語り調子で、他二人と比較すると異質な感じがあるので面白いです。
そしてこの曲、実はコロナ前の4th以来長い間ライブで披露されませんでした。そのためディビジョン単独ライブの8th二日目でイントロが流れた瞬間の気持ちの高ぶりといったら、それはそれは半端ないものでしたよ(≧∇≦)18人全員が揃うライブでは全ディビジョン平等に、となると優勝曲はなかなか披露されませんから、次やるとしたら二度目の単独ライブかな?…うーむ、いつになることやら!!とにかく、生で聴けたらラッキーなレア度の高い曲です♪
2.シンジュクらしさ全開な楽曲
突然ですが、”シンジュク麻天狼らしさ”って何でしょうね?たった一言で表すのは、少し難しそうです。ただ、あくまで私個人の意見としては、”シンジュクらしさ”は主に三つの要素があると思っています。
① 大人の時間、夜
② chillなのにカッコよくてオシャレ
③ 実はアツい心の繋がり
麻天狼の平均年齢は、初期4ディビジョンの中で一番高く、先生(35)+一二三(29)+独歩(29)÷3=31歳です。ちなみに6ディビジョンの中だと簓(26)+盧笙(26)+零おじ(46)÷3=32.6歳でオオサカが一番平均年齢高いですが、年下二人組で考えるとシンジュクの方が年上なのと、寂雷先生の推定精神年齢が高すぎるので、まあ同じくらいでしょう。そんな平均年齢高めディビジョン麻天狼のテリトリーは夜の街シンジュク。やっぱり、大人っぽくて夜に聴きたくなるような曲が合っているのではないでしょうか。
そして、②について。「ふざけんな!かっこよくてオシャレなディビジョンといえばMTCだろ!!
」とハマ男ハマ女に怒られそうですね。たしかに、「クールなハマ」と言われるだけあって、MTCはオシャでかっこいいです。しかし、ヨコハマとシンジュクにはカッコ良さに決定的な違いがあると思っています。というのも、ハマは心臓にズドーンとアタックするような”キャッチーな王道のカッコ良さ”を、一方シンジュクはなんとなくかっこいいと感じさせてしまう”嚙めば嚙むほどクセになる不思議なカッコ良さ”を持っている。②で記した『chill』という言葉から、そういったイメージを感じ取っていただけたら幸いです。
③は言うまでもないかもしれませんが、三人の絆です。他のディビジョンの絆の形も勿論素敵ですが、メンバーを大切に思い、リスペクトし、信頼する気持ちを、いざという時だけでなく日常的に、言葉にしたり態度に表したりするのはシンジュク特有の関係性ではないでしょうか。そして私が思うに、それはきっと、それぞれが過去ではなく現在進行形で悲しみや苦しみを抱えているからこそできることだと思います。寂雷先生は目を覚まさない衢のこと、一二三は女性恐怖症、独歩は勤務先のブラック加減です。麻天狼の一つの魅力として、心の繋がりによる一体感はかなり重要な役割を担っているといえるでしょう。
…と、前置きが相当長くなりましたが、これから紹介するのは、先に挙げた”シンジュクらしさ”三つが全て入っている二曲です。個人的好みからいえば、シンジュクのディビジョン曲の中で一二を争う曲だと思っています!!
- TOMOSHIBI
2nd D.R.B でリリースされた曲です。初披露は2月14日に行われた6thライブで、音源が出た3月9日よりも先だったので、ライブで初めて聴いて「1st D.R.B の『Shinjuku Style』と曲調全然違くない!?」とビックリした人も多いのではないでしょうか。対戦相手であるナゴヤディビジョンの『開眼』も凄かったなあ…。
ーーとまあ、6thライブのパフォーマンスについてはまた後ほどお話しするとして、やっぱり『TOMOSHIBI』を語る上で一番重要なポイントとなってくるのは、リリックです!!なので早速注目したいリリックを見ていきましょう~![]()
<注目リリック
>
『TOMOSHIBI』のリリックは、始めから終わりまでエモいんですよ~(泣)細かく見ていくと考察しがいがあって、かなり重厚です。人によって捉え方が異なる部分も多いので、あとでゆっくり歌詞と睨めっこして、自分なりの考えを膨らませてみて下さい♪
困難も全てフローに変わる
どうにもならないことがどうにかなる
シンジュクの漁火が解き放つ 解き放つ 解き放つ
僅かな灯火でも まだ 光るなら照らしてくれよ
やるか! 逃げるなら前だ
揃ったこの刃 吐き出すマイヴァース
冒頭はサビから始まります。まず最初の二行、これ凄くないですか!?ディフェンディングチャンピオンとは思えないリリック!先ほど紹介した『The Champion』とは全く異なり、”余裕のある強さ”がないですよね。「こういうことをしたらこうなる」ではなく、「どうにかなる」って、道筋が立たなくて今のところどうにもならないときに使う言葉じゃないですか(笑)。四行目の「照らしてくれよ」からも推測できるように、強気な感じというより”願望”に近いのではないでしょうか。
黄色いマーキング箇所は、この曲の中で一番耳に残りやすい部分、いわゆるアイコニックというやつですよね。『Shinjuku Style ~笑わすな~』のアイコニックだった「Shinjuku Style」は繰り返しが二回だったのに対して、こちらは「解き放つ」を三回繰り返しています。私はこの三回という数字が、寂雷先生の持つ漁火、一二三の持つ漁火、独歩の持つ漁火が順々に解き放っていくように、メンバー三人それぞれにスポットライトを当てる、という意味を表すのではないかと思っています。
たとえ私の足元が掬われても全ての人を救いたい ★
この願い 得体のしれないモノに蝕まれるような真似はさせない
失ったモノを数えるのは止めた 残された苦悩と戦うためだ
闇に隠れた筋書きの脱字 探し回る私という作品 ★
「狂い咲き奮い立つミュージカルを作り出す先生の存在が何よりの薬だ」
私は 私自身を従える ★ 大丈夫さ私には2人がいる
真っ直ぐに ただ真っ直ぐに 向かう迷宮壁からの脱出口
皆を助ける届け日本中に 2度と破れない金魚すくい
『TOMOSHIBI』のエモさレベルをトップオブトップに引き上げているのは、一人一人のメンバーのラップ中に入ってくる他メンバーのセリフ!寂雷先生のラップ中は独歩のセリフが入ってきます。先生のことを相当リスペクトしていることが伝わってくるこのセリフ、とりわけ注目したいのは「薬」という言葉です。一見すると独歩の気持ちを落ち着かせてくれる薬、という意味に捉えられそうですが、私はそれだけではないと思います。その前の部分、「狂い咲き~作り出す」までのリリックと、この曲が2ndバトルの際に作られたことを考えると、回復スキルを持つ先生が後ろでどっしりと構えてくれているお陰で自分はラップバトルで暴れられるーーつまり、ダウナー系ではなくアッパー系の薬とも考えられそうです。
そんな、独歩にとって必要不可欠な存在である寂雷先生ですが、先生自身は自己犠牲の精神が強いようです。三つの★部分を見てみると、「自分はあくまで皆を守るためのツールに過ぎない」と言っているようですよね。あ~、もっと自分を大切にしてあげて下さいよ…!と聴いているこっちが辛い気持ちになってしまいますが、ご安心下さい!アルバム『麻天狼 -Before The 2nd D.R.B- 』に収録されている先生のソロ曲『君あり故に我あり』から考えると、独歩にとって先生の存在が薬であるように、一二三や独歩がいることで寂雷先生も「神宮寺寂雷」という、ツールではない一人の人間としての存在を保てているのではないでしょうか。二人とも、これからも先生のそばにいてあげてね![]()
会社の手となり足となり 首にだけはならねえように倍の倍
あの頃は 何で俺だけって実は分かってる癖に捻くれてたよな
残業の夜景 月夜にも消灯 感情を叫ぶ 中心都市TOKYO
口よりも行動 勇気を振り絞る
「心配ない俺達(おれら)が後ろにいるよ」
上司共調子どう!企画書を用意しよう
媚び売りとは決して違う渾身のヨイショ
つり革を掴む手でマイク掴み歌うぜ
定時内に終わらせれば未来も外も暗くねえ
裏付ける ヴァースこれに答えしかねえ
いずれ濡らす枕涙よりもヨダレに変える
自分に敗北を喫して誰に勝てる 種しかけ なんていらねえよ派手にやれ
一旦一二三パートは飛ばして、独歩のラップパートを先に見ていきます。思い切って色分けしてみましたが、青と赤の違いが分かりますか…?独歩の性格を理解している方であれば、青が会社員のときの弱気な独歩で、赤がラッパーのときの強気な独歩、というのは簡単に分かるかもしれません。
それに+α!通常、ラップしているときに会社の愚痴をブチまけるのが独歩のスタイルですが、今回はその逆になっているんです。前半のスイッチOFF時が愚痴パート、後半のスイッチON状態では特に怒りを会社にぶつけているわけではありませんね。どちらかというと自分を奮い立たせるような、そんなリリックです。独歩がそうやって前向きに暴れられるのは、ラップ中の一二三のセリフ、「俺達」ーー先生と一二三が、「後ろにいる」からなのだと思います。これは先生パートにおいての独歩のセリフ、「薬」がアッパー系であるという先ほどの解釈と繋がりますね。
▽一二三パート中の先生のセリフ
先生に独歩この2人共に向かう
「今手をかける冷え切った扉」
仲間で語り合って支えやってきたのさ
▽エンディング
この3人で勝利を掴むから この先もひたすらに歌うただ
1人でもかけちゃ開かぬ扉どきなそう今動き出す時だ
胡坐をかく暇もないから ただ月光に手を伸ばす絶えまなく
この道しるべは終わらないと
一二三パートで取り上げたいのは、途中の先生のセリフだったのでその周辺だけを抜粋させていただきました。この部分って、色々な解釈ができそうですよね。制作裏話の動画を少しだけ見ましたが、寂雷先生役の速水奨さんも、ここにどのような意味を込めて歌うか結構考えたようです。先生パートや独歩パートに出てくるセリフと同じようなものだと仮定すると、仲間に寄り添うようなものになるので、「一二三の抱く冷え切った恐怖心に手をかけて、それに打ち勝つ手伝いをしてあげるよ」といった意味になりますが、私は「果たして本当にそうだろうか?」と思いました。そう思った理由はエンディングにあります。
ご覧下さい!ここにも「扉」という言葉が…!このエンディングは三人のこの先を見据えてラップしているように見えるので、一二三一人のことについて何か言及しているわけではなさそうです。なのに同じ「扉」が出てきている。ということは一二三パートの方の「扉」の解釈が間違っていたのでは?と考えられそうです。
では一体、「扉」が表すものは何なのか。前後の下線部から推測して、三人で目指す場所ーーDRB優勝や、いつ壊れてもおかしくないこの社会を変えることが扉の向こうにある、という意味だと私は考えています。ただ、たった一つの意味を込めているわけではないのかな?とも思いますね。笑
<その他注目ポイント
>
お待たせしました!6thライブ、『TOMOSHIBI』初披露パフォーマンスについてです!
絶対に語るべきはやっぱりアレですよね…木島さんの涙ですよね…。一二三の気持ちに入り込み、震える声でパートを歌い切った木島さん。何度見返してももらい泣きしてしまいます😢
あとは照明ですね!ライブ特有のビカビカした感じではなくて、夜の街にポッと光るような…まさに「灯火」を上手く表現した照明でした。一二三のソロ曲やシブヤの『Stella』もそうですが、ヒプマイライブは照明が本当に最高です!
- Fallin'
<注目リリック
>
サビがいいんですよサビが!それからエンディング部分がサビと同じ音楽なんですけれども、リリックが異なるのでその変化にご注目下さい(^^)
ジレンマ越しの枯れ葉十色
諦めて夕方に泣いた
眠気まなこ朝5時のホーム
人知れず揺さぶるmy heart
弱い自分も音に乗せBlow
さらけ出しbrother for rewrite up
アイツに期待したいって
もう1度さすumbrela
黄泉がえる想いはwho are you?
baby we getta division
深すぎて夜中にlight up
好きにやれそうさ俺もあいつも
チラッと見えたんだ暗い部屋のdoor
ジレンマ越しの俺の光を当てるからもう悩むなbrother
視界に入ったsunriseしまうumbrella
黄泉がえる想いはwho are you?
サビの絶妙な暗さが麻天狼らしくていいですよね!一つ目の下線部から分かるように、『Fallin'』は独歩がメインになっていて、だからこそこの哀愁を出せるわけです。太字部分、サビからエンディングで「依存→依存からの解放」という変化も好きだなあ…。
アニメでは麻天狼の三人が、よろしくない行いをしてしまった人物に対して『Fallin'』を歌うのですが、彼を責めるようなことはあまり言わないんです。二つ目の下線部のようにそっと手を差し伸べるリリックで、まさにリーダー寂雷先生の生きる意味である「救い」が表されていますね。
それから、「light」や「光」という言葉が出てきますが、この曲中のアニメーションで出てくるとある光が本当に凄いので是非見てみてほしいです(アニメを見たことがある人は分かるはず)。あれを見た私の感想は、「ああ、これが麻天狼が宗教ディビジョンと呼ばれる所以か…」です。笑
- パピヨン
メンバー三人で釣りに行く一日を表現した楽曲です。一人一人の声色が、特に一二三の笑い声が本当に幸せそうなので、心温まります。あまりにもほっこり系過ぎて、『TOMOSHIBI』を聴いたあとなんかに聴いてしまったらもう大変ですよ!曲を聴きながらつい涙が出てきてしまいますし、「麻天狼幸せになれよぉ…!!」と叫びそうになります。お気を付けください。笑
<注目リリック
>
基本的には釣りに行くシナリオが韻を踏みつつそのまま歌詞になっているような感じなのですが、他の楽曲の歌詞と見比べてみていくつか気付いたことがあるのでご紹介します。
麻天狼 遊び方も負けんぞ
意気込んだ先に 潜む破天荒
この「破天荒」は多分、第1回ディビジョン・ラップバトルMTC vs 麻天狼『DEATH RESPECT』から取ってきたものだと思います。「両サイドに破天荒な暴れん坊 天まで伸びる俺らが麻天狼」というかなり印象的なフレーズだったので、覚えている方もいるのではないでしょうか。
『DEATH RESPECT』の「破天荒」は、リーダーとして真ん中でどっしりと構えている先生の両隣で、まるで「暴れん坊」とでも言えるくらいの攻撃を相手に食らわす一二三と独歩の様子を表していて、バトルにおける麻天狼三人のポジションのようなものがよく分かります。それに対して『パピヨン』の方は、まるで子どものように無邪気にワクワクしている、何とも可愛らしい二人の様子が「破天荒」という言葉から伺えます。同じキャラクター達のことを同じ言葉で表しているのに、楽曲が違うだけでこれほどニュアンスが変わってくるのは面白いですよね!
今日という日は残りの人生最初の日
最後のシーン悔いを残すわけには行かない
効かないブレーキ すべきことがある
毎日こうだったらいいのに
その為に繋ぐ言葉 韻と韻
生きる意義 生きる全ての者の為に
戦い続けなければならない
取り上げたのはエンディング部分。「Happyだけで終わらないのが麻天狼なんだよな~!」って思います。
特に最後の二行にご注目ください。もう先を見据えているんですよね!実はコレ麻天狼あるあるで、例えば先に紹介した『The Champion』や『TOMOSHIBI』、そして寂雷先生のソロ曲『迷宮壁』なんかもそうです。これから先の未来、どうなっていくか、あるいはどうしていくかを最後に語る場合が多いです。『The Champion』と『TOMOSHIBI』に関しては、リリック紹介でエンディング部分を載せたはずなので是非戻って確認してみてくださいね![]()
<その他注目ポイント
>
ライブでは、お三方が歌詞に合わせてちょっと寸劇っぽいことをしながら歌ってくれるのがいいです。個人的には、一二三(木島さん)のジャケットの有無と、満面の笑みが大好きです。
そして8thライブの『パピヨン』は、とにかくDJ U-ICHIさんが可愛くてしょうがなかった!イルカの浮き輪をふりふりしながら、前にいる三人を優しく見守る姿がとても印象的だったので、見ていない方は是非DVDでご覧になってなってください!
- シンクロ・シティ
作詞 : ザ・おめでたズ
作曲・編曲 : DJ HASEBE
『パピヨン』と同様に麻天狼三人のOFFデーをテーマにした曲ではありますが、こちらはどちらかというとChillなテイスト。それぞれが別の場所で休日を過ごします。
「楽しくてあっという間!」な『パピヨン』に対して、『シンクロ・シティ』はゆったりとした時間の流れを感じられます。
<注目リリック
>
初めて『シンクロ・シティ』を聴いた人は、「なんだか切ないな」と思ってしまうかもしれません。しかしリリックをよく読んでみると、この曲の温かさがよく分かります。
▽独歩パートの締め
期待に応えたいんだ俺も
これからも聴きたい2人の声を
▽一二三パートの締め
こんなchillな日 どうせなら
連れ出したり 押しかけたくなる
そんな気分
▽寂雷先生パートの締め
ひとりなら出来る遠出
いつかはふたりも連れて
各パートの終わりの部分を抜き出してみました。静かな部屋にいるからこそ、二人の声を聴きたくなった独歩。何気なく散歩しに出かけたけれど、「どうせなら同居している独歩を外に連れ出してくればよかったかなあ」「どうせなら先生の家にでも押しかければよかったかなあ」と思っている一二三。一人で遠出した先が良かったから、「普段忙しそうにしている二人と予定が合えば一緒に行きたいなあ」と願っている先生。離れていても互いを思いやっていることが分かります。
『シンクロ・シティ』は、麻天狼の絆の形である「心の繋がり」を、敢えて三人を別の場所に離すことで美しく表現している素晴らしい曲だと思います♪
<その他注目ポイント
- WELCOME U
なぜライブで盛り上がる曲があるのに、麻天狼のディビジョン曲にそのような印象がないのか。それはズバリ、ライブで披露していないからです!つまり厳密に言うと、ライブ盛り上がる”であろう”曲というわけです。
こちらの『WELCOME U』は、『Fallin'』と同じくヒプアニ(Rhyme Anima)1期の曲。ヒプアニ1期は、後から入ってきたナゴヤとオオサカが参加していません。ヒプアニの曲をライブでやらないのは、きっとナゴヤオオサカとその他の4ディビジョンを平等にするためでしょう。それならば仕方ありません(TT)
でもやっぱり生で聴きたいじゃないですか!このブログに影響力があるとは思えませんが、小さな声だとしても「『WELCOME U』は絶対ライブで盛り上がるだろうから是非ステージで披露して欲しい!」とアピールしていきたいと思います。
<注目リリック
>
サビの変化を見てほしいので、フックを含めた1,2回目のサビとラスサビを載せてみます。
▽フック+サビ(1,2回目)
まだまだ戦いは続くだろう
上等! (麻天狼)見せてやろう!!
“春夏秋冬” Let’s have party
“挑まれる” Battle tonight!
“受けて立とう” Jump around! Jump around! 麻天狼DA everybody
“時は来た” Burn your spirit
“白か黒か” Shinjuku Zentai
“さあ決めようか” 準備いいか? 真のリーダー 麻天狼DA!!
▽フック+ラスサビ
そう! 皆(みな)の力で勝ち取ろう、麻天狼!
さあ盛りあげよう!!!
“春夏秋冬” お手並み拝見
“挑まれる” お相手しましょう!
“受けて立とう” Jump around! Jump around! 大好きDA everybody
“時は来た” まだ飛びたりない?
“白か黒か” Shinjuku Zentai
“さあ決めようか” 準備いいか? 真のリーダー 麻天狼DA!!
最初のサビはバトルを意識した、敵に向けたリリックになっているのに対して、最後のサビはとにかく盛り上げることを意識し、シンジュクを応援する私たちに向けてのリリックに見えます。この変化が、ライブで盛り上がる激アツポイントなのです。
バトルのときのようなかっこいい麻天狼を先に見せられ、その上で「俺らに連いて来い、一緒に盛り上がろうぜ!」なんて言われたら…どうですか?もう、彼らに連いていくしかないですよね。笑
それから、第1回D.R.Bの優勝は皆で掴み取ったものだと思うので、下線部分のリリックも胸アツポイントといえますね~![]()
<その他注目ポイント
>
カウントダウンもあるし、皆でジャンプできるところもあるので、こんなのライブでやるしかないんですよ!というかやらねば勿体ない!
2023年秋アニメで第2期が放送されることが決定しているということは、もしかすると冬かその次の春あたりにRhyme Animaの曲を一通りやってくれるライブなんてものがあるんじゃない!?と淡い期待を持ちつつ…新士宿女の皆さま方と一緒に『WELCOME U』を生で聴きながらピョンピョン跳ぶ未来を心から願っております。
5.まとめ
四つの系統に分けて麻天狼のディビジョン曲を紹介しましたが…いや~、こうして見てみると、やっぱりシンジュクはズルいですね!限られた系統に縛られず、色んな曲があるんですもん!シンジュクの楽曲の魅力は、まさにそこにあると思います。こんな一面も、そんな一面も、あんな一面も見せてくれる麻天狼三人のことを、これからも応援していきたいですね♪
そして長々とした文章だったにもかかわらず、ここまで読んでくださりありがとうございました(仮に飛ばし飛ばしだったとしても、スクロールするだけで大変だと思うので笑)!このブログを通じて、シンジュク麻天狼のことを最近知ったという方はお気に入り曲の発掘、既に新士宿女だった方は楽曲に関する新たな発見ができたなら、書き手として嬉しい限りです![]()






