頂き物上手。
今日、バイトの帰りに、近所の顔見知りのおばちゃんに会ったので、チャリンコを降りて話ながら歩いた。
おばちゃんはわたしを見るや開口一番に
『なーんで若い子はオーバーも着ないで寒そうだねえ~!』
と言った。
わたしはちゃんとスタジャンを着ていたので寒くはなかったのだけれど、
『ね~、最近ほんと寒いですよね~。』
と、答えになってんだかなんだかな返答をした。
したらおばちゃん、
『あ!そうだ!あんたにあのオーバーあげる!頂いたんだけど誰も着なくてしまってあるあったかいオーバーがあるの!ね!うちに寄っていきなさい!』
と、『オーバー』を頂く流れになった。
何やらそのオーバー、とてもいいやつらしい。
しっかりしていてかっこよくて若い人が好きそうなやつらしい。
娘さんに着せようとしたんだが、断られたらしい。
んでずっと誰かにあげようと思って忘れていたらしい。
わたしは、おばちゃんの発する情報を元にそのオーバーを想像しまくった。
色は深緑で、肩幅が狭くてカチッとしていて、丸襟で、丸いボタン。
レトロだ(嬉'V`*$).+゜♪
ワクワクしながらおばちゃんのお家に行って、玄関で待っていた。
そして、万が一の時のため、作り笑顔の練習もした。
万が一、期待を裏切るようなハプニングが起きようとも、とびきりの笑顔で喜び、お礼を言い、頭を下げて帰る。
待ち時間の後半は、そう決意を固めるのに精を出して待った。
『あ~これこれ♪』
おばちゃんが来る‥
果たして‥
結果は‥
ちゅど―――――――ん。
はい、来ましたよ!
笑顔―!
みきちゃん笑顔!笑顔―!
はい感激して!
そしてホントにいいんですか!ありがとうございます!
はい良くできました!
おっと着てみなさいっておっしゃってるから!
スタジャンの上からだけどいーわいーわこの際着ちゃいなさいな!
はいずんぐりむっくりー!
『あら、やっぱりカッコイイ♪これダブルだねえ。いいじゃん♪若いからここに襟巻き通してさ♪いいじゃん♪』
『ありがとうございま~す♪では失礼しま~す♪』
『これもらったって言うんじゃないわよ♪内緒内緒♪』
『は~い♪シィー♪ですね♪じゃあ失礼しま~す♪ニコニコ♪』
わたしは女優。
心で泣いて、余裕の笑顔。
オーバー。
スゲー肩パットだし
背広みてーだし
てかスゲーでけーし
なんつーのかな
とにかく古いのね
衣装に使えないかな~とかばっか考えちゃう
確かにさ、レトロっちゃあレトロだけど、言いたくない!
わたしのレトロってこーゆーんじゃないもん!
ことごとく逆のきちゃったよー。
そら娘さん着んわ!
あー勝手に想像した自分が悪いし、文句を言う資格なんてないけど、
それにおばちゃんの気持ちを考えるとちゅどーんてなってることが申し訳なくて泣きそうだけど、
誰にも言うんじゃないよと言われたけど、テンション上がってしまった故に約束破ってブログに書いちゃった(Pq'`*)
パチャーイ。