我が家には空き巣が入っていたようです。
統合失調症でなければ、多分気づかなかったかもしれません。
ちょっと不思議な話になります。
父が飼ってはいけない野鳥を飼育していました。
まだ、私が保育園の頃。
金鶏(キンケイ)と雉(キジ)です。
二体は今でも剥製にされて我が家にあります。
金鶏には「中国産」という札が敢えてつけられています。
野鳥を飼育してはいけないんですね。
父は法を犯していたのでした。
今年、退院してから、普通に生活をしていました。
ある日、車で帰宅したら、我が家の駐車場に金色の２トントラックが駐車していました。
私の車が近づくと、駐車場から出ていこうとしていました。
怪しい
直感で感じて、私はクラクションを鳴らしました。
すると、金色のトラックはピタリと止まりました。
そのまま私が自分の車を駐車場にとめると、金色のトラックからヒョロリとした男性が降りてきました。
私が車の窓をひらいて
何かご用ですか？
そう、声をかけると、
その男性は中国語なまりの日本語で
私の自宅を指差して
このうち？
私は不信感を感じたので、うんともすんとも言いませんでした。
すると、男性はまた空っぽのトラックに乗って走り去りました。
みると、ひらがなで
とちぎナンバーのプレートでした。
たまに、良くないスクラップ屋さんや、不要品回収業者が
留守宅に勝手に入って、物を持ち去るとは聞いていたので注意深く接しました。
ただ、トラックの荷台は空っぽだったので、被害はないかな？と、思っていました。
それから2、3日後。
突然家のインターフォンが鳴りました。
玄関へ行くと、あの時の中国語なまりの男が訪ねてきていました。
(え！？なんでまた来た！？
)
私は怖かったので玄関を開けずに、部屋に戻って潜みました。
すると、今度は部屋の窓の向こうに男が立って、ひたすら
ゴメンクダサ～イ
ヒィィィ怖い！
怖くなって、今度は台所へ逃げて潜みました。
すると、今度は勝手口にずんぐりした男の人影が映り、ノックをしながら
ごめんください
なんなの！？怖いよ～
しかし、そのずんぐりした男の声には聞き覚えがありました。
今回、私を病院に移送したときに、運転していた男と同じ声だ！
姿も似ている！
しばらく心臓が口から飛びだしそうなくらい、ドキドキしていました。
しばらく台所の椅子の陰に潜んでいましたが、もう、二人の男は行ってしまったようで
やっと部屋へ戻って、たばこに火をつけて
落ち着きました。
私は２０２１年から幻聴…というか、頭のなかで声が聞こえるようになっていたのですが、その幻聴が教えてくれたのは
我が家の金鶏とキジ、この、二羽が我が家に空き巣に入っていたというのです。
何を盗むかといえば、
幸い
私が子供の頃からしんどい目にあってきたのは
空き巣が私が受けるはずの祝福を盗んでいたというのです。
確かにうちにはサンタクロースが来ませんでした。
幼少期に一度、父がホールでクリスマスケーキを買ってくれてとても嬉しかった思い出があります。
しかし、翌年のクリスマスに、父が買ってきたのはアイスケーキでした
多分、お付き合いで勧められて買ったんだとおもうのですが
暖房もろくにない昭和のクリスマスに、アイスケーキは逆に拷問でした
ケーキは食べたい…食べると寒い…
それ以降、本当にクリスマスが我が家にはありませんでした。
大人になってから、次兄は自分の息子が五歳のときに
サンタクロースなんていないんだ！サンタクロースっていうのはなぁ、父ちゃんと母ちゃんなんだぞ
と、カミングアウトしてしまったらしく、義姉が怒っていました。
それくらい、兄たちも淋しい思いをしてきた、我が家のクリスマスです
それで、幻聴が教えてくれたのは
犯人の金鶏とキジが、神様警察に捕まって
盗んだものを返しにきた
本来は毎年もらえるはずだったサンタクロースさんからの贈り物が全部盗まれていたというのです。
金色のトラック…とちぎナンバー…
もしかしたら、父が立てた「中国産」の立て札…あの金鶏は、栃木県で買ってきたのかなぁ…とか？
まだ三歳くらいの頃、私はよく鳥小屋に潜入して、鳥さんと遊ぼうとしていました
ニワトリの部屋に入ると
コケーッ！こけー！
と、すごくニワトリさんが嫌がって大騒ぎしました。
ニワトリさんには歓迎されていない
幼心に理解して
今度は金鶏とキジの部屋に入ります。
金鶏とキジは大騒ぎしないんです
そうやって、よく一緒に遊びました。
なのに、空き巣被害をよこすなんて！
酷いですよね❗️一緒に遊んだのに
幻聴さんの話をどこまで信じていいのやら。
だけど、昔から日本に伝わる
鶴の恩返し
鶴が人間になって訪ねてくる…
そして、それ以降、あの二人の男は一切訪ねてきたりはしませんでした。
そんなことも忘れかけた最近
不思議な夢を見ました。
昼寝していると、玄関のチャイムが鳴りました。
お客さんだ、出なきゃ…
起き上がると、部屋の真ん中に大きな麻袋が、
丸くてパンパンです。
袋の口を開けようとすると、体がしゅーっとベッドの上に引き戻され、私は再び寝ていました。
ハッ！と、目が覚めました。
夢をみていたのがわかりました。
幻聴によると、どうやら私から盗んだものを、ちゃんと返しにきたのだというのです。
鳥小屋に潜入していた幼い頃。
不思議とつつかれたりはしませんでした
突っつかれそうですよね、
でも突っつかれたことはありませんでした。
ちょっと不思議な体験をしました。
だけど、今まで苦労の連続だったのは、空き巣に入られていたからだ…と
嘘かほんとか、なんだか腑に落ちた出来事でした。
こうした空き巣被害は多いそうです(幻聴さんより)。
今年のクリスマスが楽しみです
いい子にしてようと思います
読んでくださりありがとうございます😊