「私、あがり症なんです」
そう周りの人に言うと、
「アナウンサーなのに?」
「アナウンサーなんだから、たかが知れた程度でしょ」
などと返されます。
そう思いますよね。
それだったらどんなに良かったかと私も思います。
でも私、あがり症なんです。
本番2日前から緊張します。
試験も放送でも、司会の現場でも。
そして震えます。
怖くて怖くてたまらない。
自分の好きな仕事をしているはずなのに。
やりたい仕事のはずなのに。
怖くて辞めたくてたまらなくなります。
当日、顔も、手も、真っ白です。
いつも仕事の靴はヒールなのですが、
ヒールの中で必ず、足が攣ります。
緊張で血液の流れが滞っているのでしょう。
どうにかしてあがり症を克服したい。
そう思っていろんな人の話を聞いていろんなことを実践しました。
気持ちも変えていこうと努めました。
でも、無理でした。
やっぱり私、あがり症なんです。
唯一、私が会得できたのは、
「ゆっくり話す」
これだけでした。数年かかって、これだけなんです。
でも、私にとって大きな大きな成長でした。
いまだに声は震えていますし、
手も顔も真っ白で指先は氷のよう。
頭も真っ白。
何言おう、何言おう、何を言わなきゃなんだろう、何を言うべき?わからないわからないわからない…
当然失敗も多くなります。
恥ずかしくて、みじめで、悲しくて、
どうして自分はあがり症なんだろうと自己嫌悪に陥ります。
それでも私、アナウンサーという仕事が好きなんです。
どうしてなんでしょうね。
アナウンサーという仕事をしたくてたまらない。
アナウンサーとして伝えたい。
なのに、自分に向いていないなんて。
私には残酷にも思えます。
ねえ、どうしてでしょうね。
あがり症ではない私になりたい。心から。
自信を持ってアナウンサーとして仕事をしたいです。