数年前の私の体験談。シングルマザーになった敬意など誰にも話せずにいることをカタルシス目的で綴っていこうかと思う。
妊娠したと彼に伝えた時、彼は「え？困るんだけど」と言った。
喜んではくれないかもしれないとは思ってたけど、実際にその言葉を目の当たりにするととてつもなく心が重くなった。
ただお付き合いをしているだけで明確な結婚の予定を決めていた訳ではない。
2人過ごして行く中でタイミングをみて結婚したり子どもが授かればいいね、なんて話はしていた。
授かったんだけど…？
彼…困る。まだやりたいことあるし、今って言われても無理無理。今は困るよ。
ていうか本当に俺の子⁈
酷い言葉を聞かされる。
私…信じがたいのはあるかもしれないけど、ゴムは着けたけどあの時外れてたよね。だからきっと避妊しきれてなかったんだよ100パーはないから。
あなた以外には可能性はありません、今無理って言われても赤ちゃんはもうお腹にいるし赤ちゃんの成長は待ったなしだから。
とにかく一緒に産婦人科に行ってください。
というのが精一杯だった。
待ち合わせて産婦人科で診察を受けた。先生から話をされている間、彼は先生や私、看護師の前で泣き崩れてた。
彼…困る！困るよ〜。俺どうしたらいいの？お金だってないし。
私…いや、泣かれても…困るの私なんだけど私はもう退職決定してるのに私のがお金ないよ。恥ずかしいからやめて。
診察室から出る時も会計してる時も、妊娠を彼氏に全力で否定されてる恥ずかしい彼女、なんて言われてるんだろう…きっと診察室で泣きじゃくられた人間なんて世界中探しても私だけなんじゃないかなと凄く悲しい気持ちだった。
なんてバカな彼、そんな彼を見誤った自分が悪い。
妊娠が喜ばしいことでおめでとう！って言って貰えると思っていたバカで惨めな自分に涙が出た。
往来でグーで殴ってやりたかったけど赤ちゃんのことを考えてできなかった。
今思えばがつんと殴っておくべきだったね。
彼は改めてお金もないし、やりたいことまだあるし、子どもは今のタイミングじゃない。まだ結婚も考えてない。俺の子かわかんないから認知はしないと言ってきた。
私は産むつもりだよ、望んでないって言ってもやることやってたら子どもが出来る可能性はあったわけだし、それは分かっていたよね⁈親子か検査したっていいよ、間違いないから。
と伝えて、自分がどうしたいか考えがまとまったら連絡ちょうだいと言ってそれぞれ帰宅。
不安な私の気持ちを支えて貰うことはできず空虚感だけが強くなってしまった。
まじでクソな男ってことが判明した最低な日だった、本当なら命の誕生を喜ぶべき日だったのにね。