先日ご常連さんから、「口コミを見た?」と聞かれ「見ていない!」と即答。
ご常連さんの様子から悪い口コミと確信しその場で口コミをチェックした。
なんと酷い私がスタッフにパワハラをしているとのこと。
ランチにお見えになったお客様の口コミのようだ。
多分忙しくてバタバタとはしていたと思うが、全くパワハラなんて身に覚えがなかった。
そもそも我がスタッフは永く勤めてくれる人ばかりで、自分がお休みの日も友達や家族とお店に食べに来てくれるし、お店をやめた子も食べに来てくれる。
飲食店には珍しく大学生は卒業すまで、主婦の子も4年以上勤めてくれている。
たまには一緒にお酒を飲みに行ったり、我が家に招いてお食事を振舞ったり、お客様から頂いた差し入れやお土産も、必ずみんなに分けているし、私なりにスタッフを大切にしているつもりだ。
確かに忙しいときに厳しい口調にはなることもあるが、それをパワハラというのか・・・
食器を割ったり、おしぼりを出し忘れたり、お客様に言い訳をしたりされるとイラっとして一言だけは注意をするが、決して後から愚痴愚痴言うことはしないように心掛けている。
スタッフにより能力差があるのも仕方がないと思って、その人の良い所を見ようとしているつもりだ。
このお店を出すまで、紅茶やの店長として延べ何百人ものスタッフを取りまとめ、今でも交流があるし結婚式にもたくさん呼ばれた。会社でもスタッフの統率力には定評だった。
スタッフをうまく導き育てる自信があった。
だからこの口コミを見たときに腹が立ってしょうがなかった。私を知りもしないくせに・・・と。
だけど、お客様にはパワハラだと思われた。なぜだろう。
自問自答してみた。
そういえば、確かに今お昼入っている二人のスタッフの一人に不満を感じていた。
出勤時間がギリギリ、もう一人のスタッフが15分前に出勤するので(もちろん早すげるけど)、どうしても比較してしまう。
また、お化粧をしてこなかったり髪がぼさぼさだったり、気になっている。
多分こんな気持ちが言動に出ていたのか。
ただ彼女は何を言っても「はい、はい」と素直に返事をしてくれるし、ゆっくりだけど手を抜かずに丁寧に作業をしてくれる。
5年近く、長く勤めてくれるし、困ったときには快く出勤してくれる。
いつもはそんな良いところを認めつつも、ちょっとした不満で私の気持ちに織がたまっていたのか・・・
パワハラに感じたのは彼女じゃなくてお客様だったのだ。
パワハラって当人同士が感じなくても、お客様がそのように思わせるのはサービス業として失格だ。
折角おいしいお料理食べても、お店の雰囲気で一気に興ざめしてしまう。
口コミを見た瞬間はサービス業でいる自分が嫌で、なんでこんなに我慢をしなくちゃいけないのか、言われるままで口惜しかった。
サービス業はどこまで自分を殺していかなくてはいけないのか。
よく芸能人が、テレビで見るより不愛想だとか、漢字が悪いとか言われるけど、いつもいつも笑顔で愛想よくしていなければならないのか・・・
この職業が疎ましく思えた。
だが、時間が経つにつれ気持ちに変化が。
自分の未熟さが露呈して、恥ずかしいやら情けないやら。
だけど結論は、あまりお客様の口コミで落ち込むのでは無く、ただそれが自分への戒めとして改善しなくてはいけないところはしっかり改めていくことにした。
今回の口コミで最初は腹が立ったけど、よい反省材料になったと感謝です。
私が思っているよりもスタッフを傷つけていたかもしれないと思うと、あんなに一生懸命に働いてくれているのに申し訳なくて・・・
サービス業を極めるのは本当にむつかしい、人として成熟するしかないんだなあ・・・
まだまだ修行が足りない、これからしっかり自分を磨いて行こうっと・・・
まあ、頑張ります!!
