白に少し黄色がかった電灯の灯りが、わたしたちの影を写しだす。
時々通る、車のライトが眩しい。
遠くで春蝉が鳴いている・・・
とん コトン... とん コトン...
母は時に、不意をつく。
「何かあったんでしょう」
確信じみた言い方。
わたしはびっくりして、思わず顔をあげた。
「どうして?」
―なんとなくね―母は、少し微笑を含めて言う。
「すみれちゃんは、よく頑張ってるよ。放課後も遅くまで
学校に残って勉強したり、部活も上手くいってるし。
他にもいろいろ
母の言葉をさえぎる
「そんなの!!分からないじゃなぃ・・」
あっ・・・まただ
わたしは何故か否定してしまう。
うれしいのに、素直になれなくて反発してしまうわたし。
そんな自分に呆れて、少し落ち込む。
母は構わず先を歩いて
「だって”お母さん”だもの!すごい??」
腰に手を置いて、えっへんとポーズをとる。
・・・すごいと言ってもらいたいらしく
ニコニコしながらわたしに合図している。