義理母は『タクシー拾ってくる！』っと言って用意をして出て行きました。
その間に少しでも…と、眉毛とアイラインを書いておきました。
10分程で戻っていきた義理母は同じマンション区内の知合いを見つけたらしく
その人の車で人民解放軍第三０六医院に向かった。
ちなみに車はSUZUKIのワゴンRやったw
日曜日で普段の検診の先生はお休みで一般の先生に触診検査で膣内をぐりぐり。
【一般先生＝ノープライバシー】
診察室に自分以外の人ももちろんいましたがお腹痛くって気にしてられない！
触診されたら出血して即入院。
入院病棟に行って入院手続きをするが、日曜日の9時頃だからか
担当の事務員が不在で手続きに30分以上待たされた挙げ句、
その日退院の人が出て行かないとベッドに空きがなく、
その人は先生に診てもらわないと退院出来ないとの事でまたまた30分待たされる。
ベッドに横になれたのは11時前で微弱ながら陣痛に耐える。
そのまま時間が過ぎ夕方に従妹達や親兄妹が来るが大きい波の痛みが来る気配無し。
従妹の女の子は『こんな時でも化粧して凄いね！』っと、褒めてんのか逆なのか…。
凹赭含めみんなは夕飯を食べに行きました…。
7時頃に夕飯から帰って来た凹赭はうちにチーズケーキを買ってくれてましたが
お腹が痛くて食べたい気持ち ゼロ。。。
21時頃大きい痛みに変わってきて触診検査でぐりぐりされると
看護婦：『子宮開いてるわ、1センチ』
触診される前は自力で診察室に行かされたのに、
子宮が開いてるとわかるとそのまま車いすに乗せられ陣痛室に行きました。
この臨機応変さは大変素晴らしい、今まではなんだったんでしょう。
陣痛室は6人部屋で1人は陣痛に耐えてて、1っこのベッドは汚れた産褥シーツ。
順番が来て出て行った感じの残骸が残されてました。
すると1人の看護婦が『この子日本人やから！その部屋ちゃうねん！』
っと、言って、個室の部屋に移してくれました。（200元＝3000円）
凹赭は産褥シートと水とチョコレートを陣痛室に用意し、白衣に身を包まれていました。（中国では分娩の際にチョコレートで体力補充するらしい…）
横になったうちに白衣を着た凹赭は
『ごめんやねんけど、ウンチ行ってもいい？？？』
うち：『え…あ、うん。早くな…』
こんな非常事態にウンチって、夕飯何食べたん、消化早過ぎやねん。
…しかし怒りたい気持ちは陣痛で消されました。
凹赭がウンチをしている間、看護婦さんは妙な小物セットを持参してき、
今すぐに開脚しろというのです。
何をされるか不安になったものの『ご主人様！』っと言わんばかりにM字に徹する。
そしてうちは…うちはパイパンにされました。
出産に向けた陰部のドレスアップの後は優しく布で身体を覆ってくれました。
その後、
凹赭が帰ってきてからは浣腸をされ、便意にかられ、下痢の腹痛に耐えて、
恥ずかしながらその場の簡易トイレで凹赭の前で排便しました。
『凹赭 凹赭！トイレ！ウンチ出るねん、もう我慢出来ひん！ヤバいねん！』
っといっぱい言葉出して
『トイレどこなん！怒 出るって！』っと若さキレ気味のうち。
凹赭も『そうそうなぁぁ？！？！？(中文)』っとあたふた。
看護婦さんは『ここ！ここ！ここ！』っというがトイレっぽい建物は見つからない。
横を見ると、簡易トイレだった。
そこで10分くらいの時間を要して汚物を出し切った。
排便とは言っても、下痢の様な水っぽい物で腸内洗浄なのかな。
パイパンになった時点で羞恥心も剃り落したのかもしれません。
2時間の強い陣痛が続き手を握りあい続ける凹赭とうち。
うち：『凹赭！』
凹赭：『なに？？』
うち：『痛いねん！』
凹赭：『うん！リラックスして～好きやで！』
痛みが強くなると呼吸の仕方がわからなく(当然ながら一度も母親学級など行ってません)
痛みを逃すのも腸の様子が【もうちょっと汚物出しとき！】ってな感じで
痛みをこらえるのと同時に、排便で逃してしまう始末。
すぐ横には簡易トイレがあるものの、起き上がって座る余裕もない。
この際このまま寝たまま汚物排出。
羞恥心はパイパンと同時にそぎ落としたので何も気にする事は無かったが
言える事はただ1つ
『凹赭ごめんな(臭くて)』
持病の過呼吸が出てきて手やまぶた、口内などが麻痺する。
麻痺の間ふと考えた。。。
【今産んだとしたら日本時間か中国時間の誕生日かわからんくなるから
0時過ぎてから産まなややこしいよなぁ…】（中国のが1時間遅い）
0時近くになると出てくる気配にかられる。
例えて言うなら、水が入ったままお風呂の栓をしようとする感じ。
助産婦さんを呼ぶと分娩オKのサインがでた。
痛みがMAXなのに分娩室まで歩けと言われる。
それが安全な出産方法の1つなのかわからないが、早く出したいので
死にものぐるいで歩く事に決めた。
汚れすぎた産褥シートを後にお尻丸出しで背後には凹赭。
３回目だがパイパンになった時点で羞恥心も剃り落したのかもしれません。
服が汚れるのが気になったので自ら上着をまくり上げていました。
後ろから 凹赭：『頑張ってきばりや！』
うち：『うん～！』
凹赭は分娩室に入室出来ません。
0時過ぎたのでもう時差を気にする事はない。
助産婦さんは下部の洗浄を行い、着々と出産準備にとりかかる。
分娩台の台へ自力で上がり開脚した。
オッピロゲにされたうちの下半身はライトに照らされているが
大きなったお腹ので下腹部より下は見えない。
排泄物や羊水など色んな不純物がついたうちの下半身は、
温かいお湯をかけられ洗われそのお湯をかけている際はとても心地よかった。
不思議な事に分娩台に上がってからは、あの痛かった陣痛も紛れたのか全く無くなり
痛くなって来たってタイミングで息むことにした。
すると室外から凹赭の声がした。
凹赭：『ひろみ！頑張ってや！きばるねんで！』
意外なところから凹赭の声を聞けて、その声だけで気持ち的にもリラックス出来た。
すると助産婦さんが『ガンバッテ キバテ』っと日本語を話した。
あり得ない、この人達は中国人で日本語は話せないはず。
助産婦：『リラクス…什么……放松吧！』（リラクスてどういう…あ、relax！）
1人の看護婦さんをみるとメモを見ており、彼女達の会話を聞くとどうやら凹赭が
中国の発音で日本語をメモにしてたらしい。
そのせいか、分娩台に上がると痛みも無く，タイミングをみてイキむだけ。
何度かイキむが少ししか出ない。
キバりたいうちは助産婦さんに言った。
うち：『我说123 キバッテ』
助産婦：『我知道了』
うち：『1 2 3』
しばらくすると少し出た様な感覚になった？
『你看到了吗？？？』（みえた？？？）
助産婦さんは『頭が見えてるよ！』っと言った。
何とかキバれたが、いい感じに出て来ない。
うち：『你说一下，123』
助産婦：『…？～～我知道了 1 2 3』
凹赭：『ひろみ！もうすぐ！』（←なんでわかったの？）
これで何回かのイキミで誕生しました。
凹赭：『ひろみ！お疲れさま！』
うち：『男孩儿？女孩儿？』
助産婦：『男孩儿 6.6斤』（中国では倍数で数えるから3．3キロ）
うち：『凹赭！3.3キロやって！』
凹赭：『男？女？』
うち：『男やで！』
2時間後、病室に戻ったうちに凹赭は
『ありがとう』って言った。
その言葉は赤ちゃんが誕生して2番目に嬉しかったこと。
陣痛時間約18時間 分娩時間約20分
2011／09／05
0：51（CNtime）
拓輝ひろき誕生
………
分娩室に入れない凹赭が外から応援している様子
翌日？の朝は身体が重かったけど
凹赭がフォークでチーズケーキを食べさせてくれました。
後で聞いた話しでは、うちのもがく声はもちろん
【1 2 3】の声が外まで聞こえてたらしい。
そして、産後翌日からは赤ちゃんの入浴を看護婦さんがしてくれました。
ちなみに産後、凹赭は携帯のスピーカーを取り出し
うちに聞かせた音はうちの陣痛の喘ぎ声でした。
それをうちの許可で友達に聞かせて楽しんでる凹赭と友達。
一瞬聞くと超セクシーに聞こえる音源で、ムービーはないけどいい記念を貰いました。
出産が近くなった出産後期に、ラズベリーのお茶を定期的に飲むと、妊婦さんの出産の応援をしてくれる
