● 9月5日(月)01:00●
出産後の縫合とまだ名前がない赤ちゃんのケア。
産まれたての赤ちゃんはすぐに初くしゃみをしていた。
うちも凹赭も鼻炎だからこの子も鼻炎だろうなぁ。
縫合は丁寧に行われたのか、傷が長かったのか10分ぐらいの記憶がある。
主に左側を縫われていた。
縫合の後は2時間の休息をしなければならないらしく、大衆分娩室に運ばれた。
運ばれた後は、隣にさっき自分がきばった代物の赤ちゃんを横につけてくれた。
片側の目しか開いてなかったけど、うちの顔をじっと見ているようだった。
うちは赤ちゃんに話しかけた。
『予定日は今日じゃなくって週末やで?』
『早く会いたかったん?』
『鼻炎うつったん?』
話しの意味を理解出来てはいないと思うけど、うちの声はママの声って理解できているに違いない。
赤ちゃんをみてやっと、自分が妊娠して産んだ自分の子供なんだなぁって実感できた。
凹赭と離れて2時間後の2時になって寝たままの移動で病室に戻る事ができた。
病室で横になると凹赭が現れた。
もう白衣は着ていない。
凹赭はうちに『ありがとう』っと声をかけた。
その言葉が何よりも嬉しかった。