先月。お茶事のお稽古をしました。
入門して初めてのお茶事。
お客様役とお料理を作る役に分かれてお稽古。
私は懐石の先生に付いてお料理を作りました。
今回は「朝茶事」
通常の茶事では一汁三菜が原則ですが、朝茶では焼物が省略され一汁二菜になります。
はじめに「向付・飯椀・汁椀」『一文字に盛られた飯・じゅん菜の冷たいお味噌汁・胡麻豆腐・紅白なます』
向付は、飯椀と汁椀の向こう置かれたことからこのような呼び方が生まれたと言われ、普通はお造りが使われますが、朝茶では生ものを用いず今回は胡麻豆腐。朝からは新鮮な魚が手に入らなかったためと言われます。また、当流では初めてお招きしたお客様には紅白なますをお出しします。
ここで一番難しいのはご飯の炊ける時間と炊き具合。
お椀に蓋をしたその中で蒸らし、お客様が召し上がる時がベストな炊き具合になっている様に茶事の流れを見ながら心を配りながら炊きます。
そして、お出しする直前。蓋をしたお椀の上に水を含ませた茶筅を振り、水滴を付け、涼しさを演出します。
(お客様は飯と汁を頂くと、お酒が注がれ向付に箸を付けます。)
「腕物」『ずんだ饅頭 海老丸入り』
葛を引いたお出汁で。
「強肴」『茄子と鶏の治部煮』
「八寸」『蛸の柔らか煮、オクラ』
「箸洗い」『針生姜、梅肉仕立て』
「香の物」『沢庵、奈良漬け、胡瓜の塩糀漬け、茗荷の甘酢漬け、茄子の辛子醤油漬け』
「湯斗」『こげ飯』
ありがとうございました。
焼物がない代わりに、朝茶事では香の物がご馳走です。今回は五種盛りにしました。沢庵は音が出ないよう皮を切り落とし、隠し包丁を入れて。見た目も涼しい硝子の器で。お客様も最後に出てきた香の物がとても美味しかったとおっしゃっていました。
(お客様は最後にお椀に湯斗を注ぎ清め頂き懐紙で拭き取り懐石は終了です。)
大変でした。でもとても楽しかったです。
朝、ほとんどのお料理に使うお出汁を引くことから始まる懐石作り。
懐石が始まる時間に合わせてのお料理の準備と、懐石が始まりお客様の様子を見ながらの仕上げ、運び出し。
冷たいものは冷たいうちに、温かいものは温かいうちに。そしてこの懐石の全てはその後召し上がって頂く一服の濃茶の為に。
「おもてなし」の心を学ばせて頂きました。
そしてお茶事はお料理だけでなくお庭を綺麗にして打ち水をしたり、お客様の履物を整えたりと、様々な人のおもてなしの心とそれを楽しむお客様の心で創られることを真に感じました。
次回はお客様役になり、その心構えや作法を学びたいと思います。
今回、懐石を教えて頂いた先生は懐石を教えながら佐藤 初女さんの元にも通いおむすびのむすびかたやその心を習い、今では講師もされている素敵な方でした。
まかないで頂いたそのおむすびと、お料理を全てお出しした後に頂いた一服のお茶は今まで味わったことのない特別な美味しさでした。










