ドリフト小説 3台の車は、湾岸千葉ICですぐに下りた。そこから357号線(東京湾岸道路)を逆方向に、東京本面に向かう。 先頭のポルシェは、一般道に入って、スピードを極端に緩めた。時速30㌔で、他の交通にどんどん追い越される。中には、「ジャマだ!」と叫ぶみたいにクラクションを鳴らす車もいる。だが、恵子は全然、動じない。なぜ、そんな走り方をするのか、二河にはまったく理解できない。二河がそのことをあとで恵子に尋ねたら、恵子は、「自分を表現するためよ」と、答えた。