「チッ、総悟のヤローどこ行きやがった」
それは一瞬の出来事。タバコに火をつけようと横を向いた瞬間、
沖田はバズーカを持って人ごみにまぎれていた。
一応巡回、パトロールの最中だっての。
辺りに視線を泳がせると、見覚えのある、
天パ。
と、相手もこちらを見つけたようで口元に微笑を浮かべ近寄ってくる。
・・・・・・・・逃げ場、なし。
こちらもせいぜい笑みを浮かべてやろう、と表情筋を引き攣らせていると、
「あの」
女、少女の声だった。
声がしたほうを振り返ると、まだ15,6だろうか。
少し緊張した面持ちで土方を見上げていた。
「どうかしたのか」
「駅までの道を教えてほしくて・・・・」
少女の声はだんだんと小さくなっていく。
「そんなに怖がるな。駅?駅はここに曲がり角を曲がってすぐだ。
ここら辺来るの初めてか?」
少女はうつむき変わらず小さな声で。
「はい。田舎、武州のほうから来たので・・・・」
「へえ、俺と同じじゃねえか。道、覚えたか?」
「あの、はい。ありがとうございました!」
駆け足で少女はさっていった。
ぐっ、と肩を掴まれる。
「万事屋・・・?」
「土方、ちょっと来い」
「え、あ、ちょっと、オイ!」
ぐいぐいと腕を掴まれ、人気のない路地に連れ込まれた。
壁に押し付けられ、手を脇につかれる。
その顔は険しい。
「おい、何なんだよ。俺はまだ仕事中だ、クソ天パ」
「ねえ、大串君、銀さんより女の子のほうが大切?」
「は、なにいってんだ、テメー」
「愛想よかったね。銀さんには笑い顔すら見せてくれないのに」
・・・・何をいっているのか。突然の出来事に頭が追いつかない。
「・・・・・・・嫉妬した、って言ったら幻滅する?」
銀時がぼそっ、とつぶやく。
思わず顔が真っ赤になった。銀時の顔が見れない。
つま先を見つめるしかない。
「今日、万事屋にきてよ・・・逃がしてやらないから」
一度だけ、こくりとうなずくのが限界だった。
END
それは一瞬の出来事。タバコに火をつけようと横を向いた瞬間、
沖田はバズーカを持って人ごみにまぎれていた。
一応巡回、パトロールの最中だっての。
辺りに視線を泳がせると、見覚えのある、
天パ。
と、相手もこちらを見つけたようで口元に微笑を浮かべ近寄ってくる。
・・・・・・・・逃げ場、なし。
こちらもせいぜい笑みを浮かべてやろう、と表情筋を引き攣らせていると、
「あの」
女、少女の声だった。
声がしたほうを振り返ると、まだ15,6だろうか。
少し緊張した面持ちで土方を見上げていた。
「どうかしたのか」
「駅までの道を教えてほしくて・・・・」
少女の声はだんだんと小さくなっていく。
「そんなに怖がるな。駅?駅はここに曲がり角を曲がってすぐだ。
ここら辺来るの初めてか?」
少女はうつむき変わらず小さな声で。
「はい。田舎、武州のほうから来たので・・・・」
「へえ、俺と同じじゃねえか。道、覚えたか?」
「あの、はい。ありがとうございました!」
駆け足で少女はさっていった。
ぐっ、と肩を掴まれる。
「万事屋・・・?」
「土方、ちょっと来い」
「え、あ、ちょっと、オイ!」
ぐいぐいと腕を掴まれ、人気のない路地に連れ込まれた。
壁に押し付けられ、手を脇につかれる。
その顔は険しい。
「おい、何なんだよ。俺はまだ仕事中だ、クソ天パ」
「ねえ、大串君、銀さんより女の子のほうが大切?」
「は、なにいってんだ、テメー」
「愛想よかったね。銀さんには笑い顔すら見せてくれないのに」
・・・・何をいっているのか。突然の出来事に頭が追いつかない。
「・・・・・・・嫉妬した、って言ったら幻滅する?」
銀時がぼそっ、とつぶやく。
思わず顔が真っ赤になった。銀時の顔が見れない。
つま先を見つめるしかない。
「今日、万事屋にきてよ・・・逃がしてやらないから」
一度だけ、こくりとうなずくのが限界だった。
END





