と、どこまでも続く大海のような青空に向けて心の内の坂本龍馬が叫んだような気がした。じめじめとした空気は1日にして突然、爽快な風に変わり、それが汗ばんだ体に当たって気持ちよかった。こんな新鮮な気持ちはいつぶりか。家々がアスファルトにはっきりと陰を落としていること、緑に輝く木々、白い雲でさえ新鮮だった。
こんな日が毎日続けばいいのだけれども、日本で暮らしているならば、それが淡い期待であったということに早い段階に気づかされるだろう。こんなことを言いながらも既に大型の台風が接近してきているそうじゃないか。本当に、日本の気候は「行けたら行く」並みに期待できない。
そんなわけで、あまり気負わずに夏を迎えよう。