お久しぶりです。

最近更新の遅さが板に付いてきてしまいました。
もう年も変わってしまいましたね。


ここの所忙しくて…というのは言い訳で、学校に通っていた頃に比べたら随分ゆとりある生活を送っていました。

でも何故か今の方が気分的には忙しいのです。不思議ですね。


さて、去年は担当さんも変わり、漫画も2本載り傍目には順調、でも本人はアンケートが最悪で落ち込み…という感じの年でした。


とりあえず評価の高かった絵を活かして漫画を…との事でしたがそれもネームの時点で失敗、また落ち込み…新人の同期には追い越され、また凹み…
そろそろ連載を…との事なので、連載用ネーム(三話)を提出するもボツ。


そんな一年でした。

担当さん曰く、私に決定的に足りないのはエンターテイメント性だそうです。


なのでエンターテイメントを学ぶ為に原作を付けてやってみようという事になりました。


とはいえ原作は自分で好きな小説を選んでよいとの事。

なので子供の頃から好きだった文学作品を選びました。


年明けからその原作をネームにする作業をやっています。


最初は原作付きという事にかなりの抵抗がありましたが、色々考えた上で担当さんの言う通りにやってみようと決意しました。

もちろん、面白くなければ連載には持ち込めませんが!

今は全12話のネームの4話目に取り組んでいます。


ですがこれがなかなか難しい!

面白いところをピックアップして原作を縮めて描いて行くのですが、当然のごとく簡単にはいかず。(詳しくはまた別の時にでも…)

ですが確かにこれはかなりの勉強になります。

そんなわけで、今悪戦苦闘中です。

素晴らしい原作を壊さないように丁寧に、かつ面白く描きたいです。



ちなみに今日はこれから大友克洋GENGA展に行ってきます!


どんな神原稿が拝めるのかとても楽しみです。

さて、9月までは原稿の作画をしていましたが、その後はずっと売れる漫画とは何か、の研究をしていました。


今売れている漫画と、その人の昔の売れていなかった時代の作品を読み比べ、何が違うのか。


これは担当さんに言われてやったのですが、なかなか勉強になるのでオススメです。


ところが私の場合、考え過ぎてネームが描けなくなってしまいました。


自分がやりたい事と、売れる作品は違う。そこにハッキリ気付いてしまった。
アンケートにもその結果は明瞭に示されている…。

そこはプロなら割り切って売れる作品を描かなければならないのでしょうが、気持ちが向かない。


マイナーでもいいから好きなものを…と前は思っていたのですが、商業誌なのでそうはいきません。

特に不況の今、新人にそんなハイリスクな事をやらせてくれる出版社はありません。


どうしてもやりたい事をやるならマイナー誌に行くか、コミティア等の同人誌で発表するしかない。


でも私は娯楽以外で同人誌でやるつもりは一切ないので、やはり商業誌。
だいたい今同人誌に手を出す余裕はありません。


とはいえ相当面倒見てもらっている今の雑誌を裏切ってマイナー誌に行くのもどうかと思っています。


だから売れる漫画の研究をしていたのですが、ネームすら描けなくなってしまったので、今はイラストを描いています。


これは担当さんに言われてやっています。
『君はストーリーから入るより絵からストーリーを作って行くタイプだから』との事です。

つまり、思い付いたシーン等をランダムにたくさん描いて持って行って、その中から担当さんがこれは…と思ったものからストーリーを起こしていこうという作戦です。


これは下描きからペン入れまでのもので、トーンはなしです。


とりあえずやってみるしかありませんので、色々試しています。


あとは売れる絵も研究中です。


とにかくアンケート取らなくては!!アンケを取らない限りは連載等程遠いのです。



何とかしてやりたい事と売れる物の折り合いをつけなくてはなりません。


うまくできるといいなぁ…。


お久しぶりです。


実はあのあと二度程打ち合わせを重ねてネームが通り、9月までずっと作画地獄が続いていました。


作画時間は34ページで正味一か月と4、5日。

簡単に計算すると下描き~トーンの仕上げまでだいたい1日一枚といったところでしょうか。

遅いですね。これではまだまだ連載に耐えられないでしょう。

もっとスピードを上げなくてはならないのですが、なかなか早くなりません。

これはもう枚数の問題で、もっと量を重ねてスピードを上げるしかありません。

今はまだやはり下描きに物凄い時間がかかっています。

デッサン狂いを直す時間、慣れないポーズを何度も描き直す、背景に手間取る、パースのついた人体やら背景等etc…

つまりはデッサンが簡単に取れるようになればかなり早くなるという事です。

絵のデッサン狂いとは読者は一発で分かってしまいますから、プロなら決して狂わせるわけには行きません。

だから下描きの時に完璧に狂いを直すので時間がかかるのです。


正確なデッサンで効率よく作画すれば、下描きの時間を今の半分以下に減らせるのは分かっています。


分かっていてもこれはとにかく枚数を重ねるしかないので、とりあえず何枚も描くしか方法はありません。


500枚描いたら一人前だそうなので、そこに追いつくまで私はあと326枚描かなくては。


…全然足りない!!

ちなみにこれにはイラスト等は入れてません。あくまでコマを割った完成原稿の枚数です。


訓練あるのみです。