今の自宅から、かかりつけ医まで片道2キロ。車で3分の距離。
その日は天気が良くて、朝イチの気温もちょうどよかったから、この距離を歩いてみようと思い立った。
5ヶ月の息子をベビーカーに乗せ、初めての長距離散歩。往復4キロ歩ききれるか不安だったけど、1人じゃない。まだ言葉がわからない赤ちゃんに話しかけながら、外の世界を見せてあげたい。ゆっくり歩けばいいし、疲れたら途中で休めばいい。その為の一日だから、時間はいくらでもある。
一大決心をして挑んだこの挑戦、やはり長い。産後、運動らしいこともせず、毎日家にいるか、車で食料品を買いに行くか位しかしてこなかったから、体力不足をひしひしと感じる。それでも以前のような、慢性疲労症候群の症状の頭痛やめまい、だるさや痛みのない身軽な私は、この散歩を楽しんでいた。
歩くこと20分。見慣れた道が見えてきた。そう。ここは、私が以前住んでいた場所。症状の一番重い時に。嫌な記憶が蘇ってきた。運動療法として、家の周りのウォーキングをしていたこと。短い距離でも辛くなって途中で戻ったことがあったこと。かかりつけ医まで、フラフラな状態で何度も挫けそうになりながらやっとの思いでたどり着いたこと。その道のりが果てしない距離に思えたこと。
ここまで歩いてきたのに、これからその距離を歩かないといけないのか、と少し動揺したが、そこから数歩歩いたら、目的地が見えた。「なんだ、すぐそこじゃん」と歩き続ける。下り坂だし、目標が見えてるし、楽勝〜な感じで5分位で目的地に着いてしまった。「こんなに近かったっけ?」
後で地図で確認したら、前の家からの距離はたった500m。歩いた距離の4分の一だった。
しみじみと、今、自分が動けることのありがたさを感じた。
そして、昔、症状がありながら必死に頑張っていた自分をすごく褒めてあげたい気分になった。
調子に乗った私は、登り坂の帰り道も息を切らしながら休憩なしで歩き続け、無事に帰宅。その夜から数日は筋肉痛に悩まされた(笑)