僕はロックが大好きです。
そして多くのロックファンがそうであるようにアイドルが嫌いです。
アイドルが嫌いな理由は多々あります。
リップシンク、作られた熱狂、シナリオ通りのライブ、ビキニのPV、ビキニグラビア(純粋に音楽で勝負しない)、ファンに疑似恋愛を想起させる歌詞…これらの要素はロックミュージックの真逆にあるもので、僕は不快感を感じずにはいられないのです。
しかしそんな僕が、今、『ももいろクローバーZ』にドハマりしています。
正直最初は非常に戸惑いました。
そしてこういった現象(アイドルに興味のない、もしくはアイドル嫌いがももクロファンになる)が、日本全国で爆発的に発生しています。
この不可思議な現象について、僕なりに考えたことを書きたいと思います。
まず、僕がももクロファンになった発端から。
《CDショップ大賞》という音楽賞があります。
2009年に「この国には過小評価されている音楽が多すぎる」という問題意識から始まった賞です。
僕はこの音楽賞を非常に信頼しています。
レコ大やゴールドディスク大賞といった「売れたCDが良い音楽です」というような賞は全く存在価値がないと思っています。
CDショップ大賞の歴代の受賞者は『相対性理論』『THE BAWDIES』『andymori』というそうそうたるメンツ。
2012年CDショップ大賞はいったい誰が取るのか…ノミネートされている中から予想するとサカナクションだろうと思いました。
しかし、よく考えてみると2012年CDショップ大賞の対象になる作品の9割以上は震災後にリリースされたものです。
つまり、2012年CDショップ大賞は震災後いかに日本を音楽でもってして明るく照らしたか、という選考基準になる気がしました。
あの未曽有の大災害後あらゆるアーティストが震災後の音楽を要求されました。
そう考えると、日常の幸せを見事に表現した星野源が確実に受賞するだろうと思いました。
しかし、蓋を開けてみると大賞はまさかのももクロ。
驚きました。
今までアイドルはCDショップ大賞にノミネートされたことすらなかったのに、いきなり大賞を受賞したわけですから。
しかも震災後の1年間にリリースされた作品という今まで以上に大きな意味を持つ作品群の中での大賞…全ての音楽好きが衝撃を受けたと思います。