はんペン太のじっくりコトコト煮込んだブログ
Amebaでブログを始めよう!

新垣結衣さんがCMキャラクターを務め、店舗では軒並み在庫切れと話題沸騰の

任天堂Switch「リングフィットアドベンチャー」。https://www.nintendo.co.jp/ring/

 

Amazonのレビューではなんと星4.8/5の超高評価

(価格も¥13000超-定価¥8778-と超高騰)。(執筆時現在)

 

私は世間一般の皆々様とは意識が違うので、発売日、10月18日の朝に購入し、先日所謂メインストーリーをクリアした。

せっかくなので、このゲームの概要に触れつつ、感想を述べていこうと思う。

 

宣材パンフレットには、

「毎日30分の運動で、約3か月のボリューム(要約)」

と書いてあった。

私の場合は毎日するというわけにはいかなかったが、その分一回当たり40~50分運動し、結果開始時から約3か月でクリアに至った。

実際、クリアに要した「活動時間」は36時間25分34秒であった。

 

※このゲームではゲームのプレイ時間とは別に、フィットネスをして体を動かしていた時間を計測してくれる。上記はその時間である。

他にも様々なデータを記録してくれる。私の場合、クリアまでに8843.33kcal消費し、101.73km走り、リングコンを17515回押し込んだそうだ。

 

30分×72、73日程度と、公式の想定より早くクリアしたことになる。これは私が曲がりなりにも20代の健康な男性で、途中行き詰まることがなかったからであろうか。性別問わず、全世代の平均をとると、3か月ほどになるのやもしれない。

 

で、内容に話を移すと、リングフィットアドベンチャーというからにはしっかり冒険するのである。

主人公(プレイヤー)はある日「リング君」という喋る輪っかに出会う。彼によると友達のドラゴンが闇堕ちしたので、一緒にフィットネスを駆使してその「ドラゴ」を救う旅に出てほしい、のだそう。

いい迷惑である。

まずもって回転斬りでもメラゾーマでもなく、フィットネスで救うというのはなかなかにヤバい奴だし、そもそも輪っかが喋る時点で一度は頬をつねるし、主人公にしてみればただ巻き込まれただけで何の因果もないのだ。

しかし、主人公はゲームあるあるで全く喋らないので、反論することなく、ドラゴと世界を救う旅に出ることになる。

この「ドラゴ」、仮面ライダー好きの人は、上城睦月をイメージするといい。心の弱さから闇に支配され、「俺が最強だ」とか言っちゃう系である。

 

して、このゲームはスーパーマリオのように、一つのワールドの中にあるコースを進んでいき、最後のコースでボスを倒したら、次のワールドに進むという形式になっている。

普通のコースでは、その場駆け足で道を進んでいき、途中に出現する魔物を倒すというスタイルである。

この魔物とのバトルはターン制だが、ここでプレーヤーの武器となるのがフィットネスとなる。

フィットネスは数多く用意され、それぞれに属性・攻撃力・攻撃範囲・待機ターンが設定されている。

 

例えば、「スクワット」は脚(青色で表現される)の属性で、攻撃力が高く、待機ターン(次に使えるまでに要するターン数)も短いが、敵一体にしか攻撃できない。

https://www.youtube.com/watch?v=RQg61DvKFpM#action=share

 

「リングアロー」は腕(赤色で表現される)の属性で、攻撃力は低め、待機ターンも長めだが、敵全体に攻撃できる。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=MHARnWrTCvY&feature=emb_logo

 

加えて、敵と同じ色の攻撃はクリティカルとなる(例えば、赤色の敵に赤、つまり腕のフィットネスで攻撃する)。

状況によってフィットネスを上手く使い分けて攻撃しないと、体力(ハートの個数で表される)が尽きてしまい、ゲームオーバーになる恐れがある。割かし頭も使うのだ。

 

また、しっかりと鍛えることが目的のゲームなので、各フィットネス中には手本となる動きや意識すべき筋肉が表示され、正しく行うとダメージもアップする。喋る輪っかも激励やアドバイスをくれる(これが案外励みになる)。

 

フィットネスに関してはもう一つ、個人に合わせて設定できる「運動負荷」に触れたい。30段階で任意に細かく調整でき、普通のゲームでいうところの難易度に相当する。運動負荷が高いほど、フィットネス時の「キープ」時間が長くなり、一回あたりの回数も増えるので、月並みに表現するとキツくなる。私の場合、はじめは14~5だったのを、徐々に上げていき、最後はMAXである30近くになった。

 

魔物とバトル以外の道中にも様々な仕掛けがあり、スクワットやリングコンの押し込みによって障害物を通過していく。

道中にはコインと様々な食材が配置されており、リングコンを引っ張ることでそれらを吸い込み獲得できる。

この食材で多種多様(マジで多種多様)なスムージーを作ることができ、これが所謂回復薬となる。

 

このようにコースをクリアしたり、魔物を倒すことでEXPが得られる。

ただここはリングフィットアドベンチャー、EXperiment Point ではない。

EXercise Point である。

これの蓄積によってレベルが上がっていき、使えるフィットネスやハートが増え、攻撃力などプレイヤーのパラメータも上がる。

レベルは特別なことをしなくてもガンガン上がっていくので、そこにストレスを感じることはない。

ちなみに私はクリア時レベル200だった。200までレベルが上がるゲームは過去にプレイしたことがない。

 

さらには、普通のコース以外にも各種ミニゲームもあり、なかには高難易度のものもある。

 

以上がリングフィットのだいたいの概要である。

 

そして重要なのは、私自身がこのゲームをしてどう変化したのかという部分である。

はっきり言って、体は締まった。確実に筋肉がついた。

そりゃ武田真治には程遠いが、明らかに腹筋は固くなったし、ゲーム中の運動も進めるごとに楽にできるようになった。

 

このゲームの肝はいかに正しい運動を続けさせるかにあり、いろいろな点でそれへの工夫が見られる。

まず、続きが気になる程度にアドベンチャーのストーリーが面白い。ゲームとして及第点だと感じる。

途切れることなく新しい要素を出す展開も良い。先述の通りレベルはガシガシ上がるし、フィットネスにしろスムージーにしろ、あるいはコース中の仕掛けにしろ、間断なく新要素が投入される。これらにより「次」への期待感を醸成することで継続性を担保する。

そして、次に進む(つまり、魔物を倒し、コースをクリアしていく)ためには正しくフィットネスをし、多彩な角度から体に負荷をかけることを要求し、効果をあげさせる。

フィットネスも進行に合わせてバランス良くなるよう構成されているし、きちんと負荷をかけるほど冒険が円滑になる設定がされている。

このように、しっかり運動を継続させようという試みが上手くいっているし、またその方向性へとゲーム全体を通して筋が通っているので、はじめに述べたような世間の高評価に繋がっているのだと思う。

言ってしまえば単純なことだが、楽しくゲームができる。

その遊び方として、フィットネスという普通なら面倒くさい営みを、絶妙に落とし込んだ、ということだ。

素直に、よくできたゲームだと思う。

 

留意することがあるとすれば、筋トレがメインである、ということだろう。筋肉はつくが、体力・持久力は伸びづらいかもしれない。

 

リングフィットは、クリア後も継続してフィットネスできるようになっているので、今後もぼちぼち続けていくつもりだ。

シックスパックになるまでできたらいいな、とは思っているし、あわよくば新垣結衣になろうと思っている。