【タイトル】 すーちゃん

【著者】  益田ミリ

【出版社】 幻冬舎

【発売日】 2006/4/25

【読了日】 2022/3

 

【読んだきっかけ】

発売当時に一度読んでいるが、図書館にけっこう益田ミリさんの本があることがわかり、十数年ぶりに読み直してみたくなった。

 

【感想】

自分が社会人1年生のとき、すーちゃんと同じ、豆型のテーブルを使っていた。

豆型のテーブル上で、頬杖ついたり突っ伏したりしながら、いい人になりたいとか人生考えるすーちゃんに、共感したことを思い出した。

 

すーちゃんは、もう少しいい人になりたい、変わりたいと思っているけど、別に若いときに戻りたいとは思っていない。世渡り上手い人を見て傷ついたり、嫌いになったり。そんな自分を嫌になったりするけれど、自分が嫌な人間に変わったわけではなくて、いろんな自分がいてよいと気づく。変わらないといけないのではなく、新しい自分を増やして束ねて強くなっていけばよい、自分は自分でいい、そう思えたらなんか少し楽になった、とすーちゃん。

傷ついたときは泣いて落ち着いて、ひとり暮らしはこういうとき便利とケロッとするところや、自分の気持ちが見えていないときや迷っているときは人に相談しない、まずは自分で迷って考える、これからもそうする、など、すーちゃんらしいけれど、世の中、共感する人たくさんいるだろうな。