日本人投手の中で「史上最高クラス」と評される存在に、大谷翔平と山本由伸がいる。大谷は投打二刀流という唯一無二の才能を持ち、山本は純粋なエース投手として圧倒的な安定感を誇る。本稿では、「仮に大谷翔平が投手に専念していた場合」を想定したうえで比較を行い、それでも投手としては山本由伸が将来的に上回る可能性が高いという結論を示す。
まず、大谷翔平が投手として一流であることは疑いようがない。MLBにおいて最速160km/h級の速球、鋭いスプリット、スライダーを武器に高い奪三振率を記録し、エース級の成績を残してきた。仮に大谷が打者としての負担を完全に排除し、投手専念を選んでいた場合、登板間隔の最適化、フォームの洗練、スタミナ配分の改善などが可能になり、さらに高い投球成績を残していた可能性は十分にある。
しかし、それでもなお山本由伸の完成度は大谷翔平を上回る可能性が高い。
山本はNPB時代に沢村賞を複数回受賞し、防御率1点台という歴史的な支配力を長期間維持してきた。単なる球威だけでなく、制球、変化球の精度、排球、において極めて完成度が高く、「失点を最小限に抑える能力」に優れている。
仮に大谷が投手専念だったとしても、彼の投球スタイルは球威とパワーに依存する比重が大きい。これはピーク時の支配力では優れる一方、身体の負担や故障リスク、年齢による球速低下の影響を受けやすいという構造的な弱点を持つ。実際、大谷はすでに複数回の肘の大きな故障を経験しており、投手キャリアの安定性には不安が残る。
一方で山本は、「急速・制球・変化・戦術」のバランスによって打者を抑えるタイプであり、あり、球威の衰えが生じた場合でもスタイルの適応が可能である。これは長期的な投手価値において極めて重要であり、ピークの高さよりも、高水準を長く保てる可能性という点で山本に優位性がある。
また、キャリア設計の面でも差は大きい。
大谷は仮に投手専念だったとしても、これまでの二刀流による蓄積疲労や手術歴は消えない。一方、山本は若い段階から投手に専念し、フォームの再現性と身体管理を最適化してきた。結果として、今後10年単位で安定したエース級成績を残す可能性は、山本の方が高いと考えられる。
以上の検討を踏まえると、大谷翔平は投手として歴史的に見ても極めて優れた才能を持ち、仮に投手専念であった場合には、さらに高い成績を残していた可能性が高いことは否定できない。しかし、投手としての完成度、制球力と変化球の精度、長期的な安定性、そして将来にわたる持続的な支配力という観点から総合的に評価すると、山本由伸の方が投手として最終的に上回る可能性が高いと結論づけられる。したがって本稿は、「仮に大谷翔平が投手専念であったとしても、投手としての総合的評価においては山本由伸が上回る」と明確に断言する。
追記
2025年の2人の与四球率を比べてみたところ、大谷翔平の方が良いことが発覚した。(イニング数は大谷翔平の方が少ないが)
投手大谷翔平は侮れない。