釣りをしている時によく熊にあって襲われたというニュースを聞きます。最近では特に熊との問題が多く取り上げられています。私はまだ熊にあったことはないのですが、父が釣りから帰ってくると熊を見ることがあるというのをよく聞きます。そこで私が実際に熊にあった時にどのようにしたらいいのだろうと思い調べました。
釣り中に熊に遭遇したときの対策
① 遠くに熊の姿を見つけたとき(20〜30m以上)
- 絶対に走らない
- 熊に背中を向けず、ゆっくりと後退する
- 声を出して自分の存在を知らせる
「オーイ」「人間がいますよー」など低い声で - 釣り餌・魚・食べ物を放置しない
(匂いで寄ってきた場合、長時間居座る原因になる)
事例(北海道・渓流釣り)
渓流釣りをしていた男性が20m先にヒグマを発見し、
走らず声を出しながら後退 → 熊は興味を失い立ち去った。
専門家も「距離がある場合は落ち着いて退くのが最も安全」と解説。
② 中距離(10〜20m以内)で出会ったとき
- 突然の動きをしない
- 大きく見せるために腕を広げる(熊が怯むことがある)
- 落ち着いた低い声で話し続ける
- 熊スプレーがあれば構えておく(まだ噴射はしない)
事例(岩手県・アユ釣り)
アユ釣りの最中、小熊を見かけて近づいたところ
母熊が現れ、急接近。
釣り人は動かず、声を出して威嚇せず、ゆっくり後退し退避し成功。
→ 専門家も「小熊を見たら絶対に近づかない」ことを強調。
③ 近距離(10m以内)で熊が立ち上がった・こちらを警戒している
- ゆっくり後ずさり(視線は外さない)
- 熊スプレー使用の準備
- 大声で叫ばない(熊を興奮させる)
※立ち上がるのは「攻撃」ではなく、“匂いを嗅ぎ、状況を確認”する行動。
事例(長野県・ダム湖のルアー釣り)
熊が釣り人10mまで近づいて立ち上がる。
釣り人は叫ばず、後ずさりして距離を取ることに成功。
→ 熊は食べ物を探していただけで攻撃の意思なし。
④ 熊が接近してきたとき(明確に寄ってくる)
- 熊スプレーを噴射(5〜7m以内)
- 魚や餌を投げて気をそらすのは “最後の手段”
(基本的にはNG:熊が「人はエサをくれる」と学習してしまう)
事例(北海道・渓流)
熊スプレーを常備していた釣り人が、
5mまで近づいてきたヒグマに噴射 → 熊はすぐに逃走。
→ 熊スプレーがもっとも効果的。
熊に遭わないための事前対策
- 熊鈴・笛を携帯(ただし熊によっては慣れてる個体もいる)
- 早朝・夕方は特に注意(熊の活動時間)
- 魚の内臓や食べ物の匂いを残さない
- 獣道・フン・掘り返し跡があればすぐに場所を変える
- 単独釣行より複数人のほうが安全
釣り中に実際起きた「危険事例」
● 渓流で釣った魚を入れたビク(魚籠)の匂いで熊が接近
→ 熊は魚の匂いに非常に敏感。
→ 川辺に吊るしていると奪われるケースが多数。
● 餌のオキアミの匂いに釣られ、熊がクーラーボックスを破壊
→ 山間部の湖では、クーラーボックスを放置しないのが鉄則。
● 取り込み中に後ろから接近されたケース
→ 釣りに集中していて気づかないのが一番危険。
→ こまめに「後方確認」を行うことが重要。
私は普段釣りをする時はビクやオキアミなどの餌は使わないのですが、もし使うことがあれば今回のことを踏まえて気をつけるようにしたいです。