最近イタリアの映画をAmazonプライムで見た。いつも出勤時ラジオのイタリア語講座を聞いているのですが、講師が　その映画が南イタリアのレッチェと言う街を舞台にしていて、街のバロック建築も美しいし、おもしろい映画だと話していたので。街は美しく、ストーリーもおもしろいのだが、感動したのは主人公の若い男性が、自分の恋人（男）と街を歩いている時のことを、若い女性に向けて語る場面。短いほんの1分ぐらいのシーンだが、「詩」。即興で作った詩を歌っているかのよう。
　日頃見ている映画やドラマを見ていると、脚本家が書いているのでしょうが、あまりにもことばが軽いと感じる。醜いしありふれていて、すぐに流れていく。
　ところがたまたま見たア映画の一場面、台本があるのだろうが、今その場で生まれたみずみずしいことばがあった。イタリア語の音の響きが心地よく、耳に残る。これもイタリアの、映画だけに限らず、文化の伝統なのかなと思う。
　日本語でそんなことばが書ければいいなと思うのだが。

邦題が「明日のパスタはアルデンテ」と、まるで内容を反映していないのが少し残念。ついでに言うと、街も美しいが、主人公の若者とその兄、女友達がみな美形でスタイルも良く思わず惹きつけられる。レッチェは、イタリアア半島、長靴の踵の下の方。行くのは結構大変と聞くが、一度訪れてみたいものだ。地元の石が光を受けてはちみつ色に輝くという。

あしたのパスタはアルデンテ（字幕版）

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Arco di Prato (Lecce)　photo　ｂｙ　Bernard Gagnon 　CC0

うまれたての言葉