少し前まで嫌いだった言葉「疲れた。」最近ではよく言うように、思うようになっていた。



大して疲れてもいないくせに



死ぬとどうなるの。
死ぬって疲れるの。
何か疲れそう。
「疲れた」は死ぬ時言おう。



死について、成人を迎えたばかりの青い男が二人で呑みながら語った。

どうなるんだろう?
痛みはあるのか?
残る方は辛いよな。


あいつは言った



死んだら、会えなくなるんだぜ?


くっそ、いつも馬鹿なあいつが、響く事言いやがった。

死ぬと会えなくなるんだよ。


もう、その言葉が何年も何年も忘れられなくて、お前より早く死にたくすらなってしまった。



でも、そんな大切なお前だから、仲間だから、友達だから、俺がお前の葬式参加してやろうか?

俺が全部哀しみ背負ってやろうか。

お前が、本当に、本っ当に人生を全うして悔いなく死ぬと言うのなら、俺はお前の葬式でわんわん泣いてやる。

毎年墓の前でわんわん泣いてやる。



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Can you hear me?
Are you near me?
Can we pretend to leave and then
We'll meet again
When both our cars collide?
猫を飼ってる友人がいた。

友人はアパートで一人暮らしをしており、10日程家を空けなければいけなくなり、預かってほしいと言ってきた。

「うちペット不可だよ」

「鳴かないしおとなしい猫だから、頼むよ!親がアレルギーだから実家は無理だし、お前ぐらいにしか頼めないんだよ!」

翌日の朝、友人が猫缶とトイレと猫用ベッドを持ってうちに来た。

彼女の名前はナチ。おとなしいがプライドの高い大人の女性。


一日目
餌さえまともに食わない。
俺が少し離れた場所でテレビを見てると、やっと飯を食った。
あとは基本ベッドにいる。
よくわからないが、外には出たがらないみたいだ。


二日目
互いの距離は一向に変わらず。
俺は猫が嫌いではないが好きでもない。
犬派だ。


三日目
ナチも少し慣れてきたのか、飯も俺が離れなくても食べるようになった。


五日目
電気を消して就寝しようとすると、俺が寝るベッドを見上げるようになり、悩んだ結果俺の上で寝だした。
ちょっと可愛い。


六日目
昨日と同じように、就寝前ベッドを見上げてる。
掛けてる布団を片手で上げてみると、するするっと布団のなかに潜り込んできた。

八日目
おもちゃを買ってみた。
ナチは一生懸命遊んでくれた。
いつもと同じように一緒に寝た。


十日目
友達が迎えに来た。

「本当にありがとう!これ、お礼といっちゃなんだけど。。。」

ナチとの同棲生活は終わった。


やっと終わった。。。
自分にそう言い聞かせるが、内心寂しくなっていた。


もう一度預かる機会は無いかと思ったが、そんなことは無かった。




数ヵ月が経過し、ナチとの同棲生活の記憶も薄れてきた週末前の夜、いつものように夜更かしをし、携帯をいじりながらウトウトしていた。

夢か現実か、ナチがベッドの下にいる。
「おぉ、わざわざ会いに来てくれたのか」
小さい声でそう呟きながらベッドへ迎え入れた。
昔のようにナチは布団の中へするする入ってきた。

時計を見ると3:30。時間まで詳しく把握できるって事は夢じゃないのか?
その時はあまりの眠さと、ナチに会えた喜びからかあまり気にせずに寝た。




朝目が覚めると、やはりナチがいた形跡は無かった。

だんだん不安な気持ちになり、気がつくと俺は服装も気にせず家を飛び出していた。
急いで自転車をこぎ、友人の家へ向かった。

友人の家の玄関に着いた。
インターホンを押すとき、自分の異変に気づいた。




涙が止まらなくなっていた。




友人が玄関の扉を空けた。
「猫はどうした…」

友人はうつむいていた。


俺の足はベランダに向かっていた。

ベランダには何かが入っているビニール袋。
すぐにわかった。


俺も友人も泣いていた。


「五日前から急に元気がなくなり、そのまま。。どうしたらいいか分からなかった」


俺はうつむいてる友人を思いきり睨み、殴る直前だった。



ベランダの袋からナチを取り出し大切に抱え、うちの前の公園に埋めた。




ナチは、俺に最期の挨拶に来てくれたんじゃないかと思う。
十日間という短い期間だったが、本当に仲良くなることが出来た。信頼関係も出来ていた。

猫も悪くないな。
でも、ナチ以上はいない。
幽霊でもいいから、また、会いに来てくれないかなあ。
もう少しの日時を踏ん張り、あと少ししたら隣の隣の世界へお出掛け。



月灯りで夢照らす



誘ってくれた友達
行けばきっと会える友達
友達の友達


あーりがとー





平穏で波の立たない人生を送りたかったんだけど、変な病気にかかった
ささっと治っていただかないと支障を来す
でかすぎるハッピーもいらないからさ、
少しの幸運と不幸をください



危ない薬も喧嘩もしたことないよ
ロックは詳しいぜ!

過ぎた事ばっかりが何故眩しく見えるのかな?
あの頃よりも少しは大人だろう

死にたくなる程嫌な事なんて一つもないぜ

冷たい部屋のベッドで一人、訳もなく泣けた夜
心の中身を少しだけ捨てた

永久未来続くものなどあるはずがないから
僕の人生、せいぜい80年
失恋だとか挫折だとか、みんなそりゃ楽しそうね
平和で豊かで良かった