一昨年くらいから、免疫系の研究でネオセルフという聞きなれない言葉が登場しているらしい。
免疫学では「自己」と「非自己」という考え方から学び始める。
そこに加えて「ネオセルフ」なる考え方が、自己免疫疾患の研究では突破口となる可能性があるらしい。
例によって終わりのない勉強、脱線ゲームが始まった。
雑に言うと、T細胞が(自己なのに)非自己とみて攻撃するのは何でなの?という視点とは異なり、自己をT細胞に「標的ですよ」と提示するMHC(人だとHLA)があるから、それを集中的に研究してみたら、自己免疫疾患の多くが解明できそうということらしい。
じゃあ、再生不良性貧血ではどうなのかと考えたら、赤血球にはMHCがない。
あそうか、赤血球になる前の造血幹細胞の頃に攻撃されるんだった。
じゃあ、PNHは?
そうか、補体に攻撃されるから、相手はT細胞ではなかった。
じゃあ、AIHAは?
相手はT細胞でなく、脾臓で破壊されるんだった。
勉強の焦点を絞れてきたような。
再生不良性貧血のネオセルフは、骨髄の中の世界だろう。
そのあたりをグーッと絞り込んで勉強してみよう。