no rain,no rainbow 地球(テラ)の上 -19ページ目

no rain,no rainbow 地球(テラ)の上

嵐の松本潤くんを応援しつつ、

「あれ、どういう意味?…俺から離れるなって…。」

 

「…!」

 

 松本の問いかけに櫻井は息を呑んだ。

 

長いまつ毛に縁どられた大きな瞳がじっと櫻井を見上げてくる。

 

(ああ、綺麗だな…。)

 

青山の劇場で初めて会った時から惹かれていた、美しい星のように輝く目――。

 

この澄んだ瞳の前では、嘘や誤魔化しは一切できない、そう思った。

 

告白することで松本に避けられる可能性も考えたが、櫻井は腹を括った。

 

「…そのままの意味に決まってるだろ?」

 

 そこで、ひとつ息をつく。

 

「しょおくん?」

 

「お前が好きだ。だから俺から離れるな。」

 

 一気に言うと、松本のただでさえ大きな目が更に大きくなり、動きを止めた。

 

「…。」

 

「突然こんなこと言われて引くよな。けど俺は本気で…、」

 

 反応のない松本に、言い訳のように言い募ると、

 

「しょおくん!それ本当?」

 

 突然、櫻井の言葉を遮るように、松本が叫んだ。

 

「俺、しょおくんのそばにいていいの?これからもずっと?」

 

「あっ、ああ…。」

 

「嬉しい!しょおくん、大好きっ!」

 

 勢いよく抱き着いてきた松本に、ソファに押し倒される。

 

「良かったぁ。俺、しょおくんに嫌われたかと思ってた…、」

 

「ごめん…、」

 

 最近の自分の態度が松本を傷つけていたことを、櫻井は素直に謝った。

 

「ううん、いいよ。両想いって分かったんだから。」

 

「潤…、」

 

 櫻井は松本の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。体にかかる重さが愛おしくて堪らない。

 

(良かった、手遅れにならなくて…。)

 

 腕の中の松本を、もう何があっても離さない。そう心に誓う。

 

「ふふっ、しょおくん、ドキドキいってる。俺とおんなじだね!」

 

 櫻井の胸に頭を乗せた松本が可愛らしく笑う。

 

「…なあ、潤。ちょっとだけ離れてくれねーか?」

 

「えっ?」

 

 驚いたように顔を上げた松本を抱いたまま、体を起こす。

 

「だって、あの体勢じゃ出来ねえじゃん。」

 

「?」

 

「こーゆうこと。」

 

 そう言うと、きょとんとした表情の松本の唇に、自分の唇を重ねた。

 

「…しょおくん。」

 

 軽く触れるだけのキスだったが、松本の頬はみるみる赤く染まっていく。

 

(可愛い…、)

 

 初心な反応をもっと見たくて、再び唇を寄せた時、ドアの外からガヤガヤと

 

賑やかな声が聞こえてきた。

 

「みんなが帰ってきたみたい。」

 

「タイムオーバーか…。」

 

 名残惜しさを感じながら、ソファから立ち上がる。

 

「続きは日本に帰ってからな?」

 

「うん…。」

 

 照れたように頷く松本の肩を抱き、櫻井は仲間たちを出迎えるためにドアを開けた。