大切なのは本当に好きなことを見つけること
So keep looking until you find it.
Don’t settle.
アップルの共同創業者の1人であり、同社のCEOを務めたスティーブ・ジョブズは、アメリカで文民に贈られる最高位の勲章である大統領自由勲章と、技術分野で最高の名誉とされるアメリカ国家技術賞を受賞しました。NeXTやPixar Animationの創業者でもあり、iPodとiTunes及びiTunes Storeによって音楽業界に変革をもたらし、iPhone及びiPadの開発者として世界中で知られています。
ジョブズは仏教徒であり、妻ロリーンとの結婚式も敬愛する僧のもと仏教式で行いました。若い頃から禅に帰依し、しばしばスピーチなどで禅の教えを引用しています。ジョブズは次々と画期的な製品を世に送り出しましたが、それらには禅の影響が見てとれます。最も顕著な例は、iPhoneのデザインです。極端なまでに、徹底的に無駄を省いたアップルの製品群は、シンプルで美しく、iPhoneの登場で携帯電話のデザインは一変しました。
ジョブズは、自分の人生で一番の財産はお金ではなく何を成し遂げたかだと言います。心から素晴らしい事をしたと言える事こそが、真の自信になりえるのだと。また過去に犯した失敗や過ちに捉われて何も出来ない、いつまでもトラウマの様に自分を縛り付ける、そんな経験を持つ人も多いでしょう。ジョブズは、過去を捨ててまた一からやり直せばいい、どんなに自分がもうダメだと思う事があっても、それは全くダメなのではないと言います。
「一つの事を一生やり続けられると確信する日が来る」これはジョブズの言葉です。一つの事をやり続けよう…ではない所がポイントです。この言葉が伝えているのは、やり続けられると確信できるものを探し続けようという事です。まだやりたい事が見つからないという人に、贈る言葉としてお勧めです。確信も、実は勘違いなのかもしれません。それでも、一生はやれそうにないものと、やれそうなものがある事は、間違いなくあります。
そこに集中して没頭出来た人間だけが、捻出出来る結果があると信じて下さい。あなたは一生やり続けたいと思える事に出会えていますか?
*ipod、iphoneと禅…洗練さを極めたジョブズのモノ作りは禅が背景にある
萬善寺 |