娘の口から出たこんな呟き

「最近、パスタが食べたくなるの」
「無性にお肉が食べたくなる」
「ラーメン食べたの?いいなぁ」
「今度、一緒に食べよう!」…

そんな、禁止しているメニューを食べたいという言葉


そのたびに、私は娘が拒食症から抜けられる⁈と、有頂天になった。

そのつもりで、食べたいと呟いたメニューを作ろうとしたり、外食でお店を選んだりしては、「無理。魚がいいショボーン」と、返ってくる。

食べたい!って言ったよね?
だから○○に食べに行こう!
と、強引に誘ったりした。
それも拒否されると、かなりわかりやすく不機嫌になった私。

そんなやりとりを何度繰り返したかわからない。無理やりお店に入っても不機嫌だったりすると、私のイライラはMAXムキー

そんな外食楽しいわけもないのに。

食べたいニコニコの言葉を聞くたびに、浮足立ってた。
無理となると、騙されたえーんと、落ち込んだ。



そんなことが、今少しずつ思い出に変わってきた。

騙された!と思ったのは間違い。
娘の食べたい!は、その時々の本当の気持ちだったんだろう。

昨日の(食べたい)が耳に残っていて、今日(じゃあ食べられるよね!)って焦り過ぎたのは私。

気分なんて変わる。コロコロ変わる。
昨日と今日じゃ気持ちは違う。


へ〜そうなんだニコニコだけでよかった。

きっと食べられるようになるよ。
食べられたらいいね〜。
だけで、よかった。

私の機嫌をとるために、心にもないこと言ったんだショボーンとか、思い込んで腹も立てたりして、なんて愚かなこと。



最近また、ご飯とかパンが食べたくなるとか、肉が食べたいと呟く娘。

ほんの少しは食べるようだけれど、まだ僅かな量。

でも、今は、
(食べたいって言ったのに!)も(どうせまた無理なんだろう)も、心に浮かばない。



ただ母は密かに、娘の(食べたい‼︎)が、(食べちゃダメ!)の心に勝つ日が来ると信じてる。


長い年月、重石を乗せて蓋してきた娘の本当の気持ち。
少し蓋をずらしただけで、自分でも制御できないほど溢れ出してくるのが怖いらしい。




そして、
「食べたくなる!」という言葉と同じように時々口にしてくれちゃう、

「死んで来るから!」ムキー(苛立った時)


死んでくる!


これ、
「死んで(帰って)くる!生きるためにここに帰ってくる」
そう、母は変換してる。

だから、何度も言うよ、「おかえり〜」ってね。照れ