こんにちは。暑い日が続きますね。


さて、今日は糖尿病の方に是非注意してもらいたいことを書きます。


検診で糖尿病が疑われているけど、受診していない方にも是非。


それは、「脱水に注意」ということです。


糖尿病とは、もともと尿中に糖が出てくる、ということで名づけられましたが、


その本態は、血液中に大量の糖がある、ということです。


逆の言い方をすれば、全身の細胞が糖を上手く取り込めなくって、血液中に糖が漂っている状態、です。


結果として、余分の糖が腎臓からあふれ出し、尿の中に糖が出てきます。


問題は、このときに、糖と一緒に大量の水分が尿として出て行ってしまう、ということです。


健康なときであれば、体から水分が減ってくれば尿の量を減らして、脱水にならないようにします。


ところが、糖尿病では体から水分が足りなくなってきても、糖と一緒に水分が尿中に出て行くので、


尿量は変わらず、結果として脱水になりやすいのです。


極端な脱水になれば、血液が濃くなりすぎて意識を失ってしまいます。


非常に危険な状態です。


糖尿病で尿量が多くて、トイレに何度も行くのが困るので・・・と水分を控えると大変なことになってしまいます。


暑いこの時期、しっかり水分を摂って、脱水にならないように心がけてください。


もちろん、主治医の先生と治療を相談していくことも大事ですよ。


(まだ受診してない方は是非内科に相談に来てください)


糖尿病は上手くお付き合いすれば、怖い合併症を起こしにくくなってきています。


マラソンに伴走者が必要なように、糖尿病とともに生きるには医者のアドバイスが有効だと思います。

すっかり、すっかりご無沙汰です。すいません。しばらく大学の講義に追われてました・・・


さて、気を取り直して、今日のお題は・・・熱中症です。


熱中症って、何でしょうか?


これは、体に熱が溜まって、健康な臓器が機能しなくなる状態のことです。


体には、溜まった熱を逃がす機能があまりありません。


基本的には、汗をかいて、気化熱として、捨てることです。


ということは、①汗をかけないと熱が溜まって、熱中症になる ⇒ つまり、水分補給が大事


②汗をかいて、体から捨てることが出来る以上に熱がたまる ⇒ 体を冷やすことが大事


ということになります。


つまり、熱中症の予防は、①水分補給 と ②体を冷やす時間をつくる、ということですね。


この時期、暑い日が続いているので、1日のうちで、1~2時間は体を冷やす時間があった方がよいと思います。


もちろん、熱を溜めすぎる状況には注意してください。


1) 慣れていない体で、炎天下に運動しない ← 先日の女子高校の体育祭はコレですね。


2) 子供を炎天下車の中におきざりにしない ← 毎年事故が起こっていますね。


熱中症予防について詳しく知りたい方は、日本体育協会HPを是非!


http://www.japan-sports.or.jp/medicine/guidebook1.html

すっごくご無沙汰してます。すいません。


最近、外来でよく聞かれる話題ですが、「先生、水道の水、子供に飲ませちゃいけないんですか!?」


ってことです。


仕事柄、医者同士の勉強会などでも少し勉強してみましたが、一般の方々に分かりやすい説明がないので


皆さん、特に親御さんたちは心配されているようですね。


結論から言えば、


1.検査の結果、水道水の放射線量が基準値を超えたら、その日くらいは水道水は避ける。

2.市場に出回ってくる食材は安全なので心配しない。基本的によく水洗いしてから調理すれば心配ない。


です。


① 放射線の環境基準と、健康被害を出す基準は桁が違いすぎます。


だからテレビとかで「環境基準の何百倍もの放射線が検出されました!」という報道はやめていただきたい!


② それから、放射線を外から浴びる「外部被爆」と、


食べ物についた放射性物質を食べることで体の中から影響をうける「内部被爆」を


きちんと分けて説明してもらいたいです。


① 環境基準と健康被害


環境基準は、自然界から出てくるレベルの放射線を超える放射線が検出されたときに


原発や何か他の原因で放射線の量が増えている!ということを、早期に察知するための基準です。


意外と知らない方がいますが、私たちは普通に生活していても放射線を自然界から浴びています。


大地や宇宙から、ごく微量の放射線を浴びながら、それでも普通に生活しているわけです。


しかし、原子力発電所の近くでは、放射性物質が漏れているのを早期に発見する必要があるので、


「環境基準」を定め、早期に対応出来るように決まりが作ってあります。


そこで、登場する単位が”μSv: マイクロシーベルト”です。


シーベルト、というのは放射線が外に出てくる量を測る単位で、


μ:マイクロ、というのはm:ミリ、の1/1000の単位です。


是非、この違いをはっきり理解してください。


例えば、500マイクロシーベルト(μSv)!とかって言いますけど、


何のことはない0.5ミリシーベルト(mSv)です。


赤ちゃんや妊婦さんであっても500mSV以上にならないと全く健康に影響ないのですから、


”500マイクロシーベルト(μSv)!?環境基準の何百倍だあ~”とかって、


”たった、0.5ミリシーベルト(mSv)でしょ?健康に影響が出るとしても、そのまた更に1000倍必要だよ?”


って感じです。


いかに小さい放射線の量について話をしているか良く分かると思います。


② 「外部被爆」と「内部被爆」


今の話は、「外部被爆」といって、外から浴びる放射線の影響についてでした。


最近、問題になっている水道水や食物についてはどうでしょうか?


これが”体の中に入った放射能物質”による「内部被爆」です。


もちろん、私たちが普段口にしている食物も放射線を微量に出してます。でも、健康にはなんら影響ありません。


ですから、放射能物質がついている(汚染されている)食べ物の問題は、量の問題、となります。


じゃあ、どのくらい水道水を飲んだら健康に影響が出るのでしょうか?


分かりやすく言えば、今の基準(ミルク 100ベクレル/L)であれば、1日5,6リットル毎日飲んで一年たったら


赤ちゃんに影響あるかも、です。飲めません!影響ありません!


市場に出回っているミルクや食材なら、毎日食べ続けても平気です。


気になるヒトは、料理の前によく水洗いしてください。


特に葉の野菜であれば、表面についている放射能物質を洗い流せば、簡単に放射線量は減ります。


水道水は・・・?


雨が降った翌日には、空気中を漂っていた放射能物質が貯水槽に落ちて溜まりますので、


その日は水道水を赤ちゃんに数リットル飲ませるのはやめましょう(笑)


普通の量であれば、赤ちゃんにだって、影響ありません。


まあ、念のため、というのなら、その日は水道水を避けてあげてください。


どうせ、その次の日には数値が下がってますから。


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思いつくまま、だらだらと書いたので、分かりにくい点が多いと思いますが、


基本的に、今の状態であれば、普通に生活している人に健康被害は出ません。


(現場で働いている方たちは別です。特別の配慮が必要です。)


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汚染された水を海に流すことについては、個人的に色々言いたいことはありますが、


今の段階で健康被害を心配することはありません。


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どうして、各メディアはこんな簡単な話を、はっきり言ってくれないんだろう、


と日々疑問に思っています。


また次回以降、もう少し、分かりやすく説明していきたいと思います。


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昨日も大きな余震があり、東北地方の方々は眠れない夜を過ごしたことと思います。


本当に胸が痛いです。


我々にも出来ることを精一杯しながら、応援していきます。