こんばんは
つくし野ひろみです


この映画を好きな人がたくさんいることを知ってうれしいです
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鬱状態になったとき
テレビもラジオもネットも
新聞も小説も音楽も
ありとあらゆる情報が怖くなりました

家族、子供、が欲しくて仕方なかったから
それを思い出させるものは全部排除したかった
交通標識や地図までがイヤになってしまった

家族や子供を見ないで過ごせるわけもなく
目を閉じて家の中に引きこもっていたかった

でも当時、鬱状態にあることを両親に隠していた私は
それまでと変わらない生活を送っていると
両親にアピールする必要があった
一人の自室で過ごすときに
それまであれほど見てたテレビの音がしない事で
両親に心配をかけたくなかった

何とかしてテレビを見てるフリをしなければ
そこで思い出したのが「かもめ食堂」
キッカケは忘れてしまったけど

レンタルショップに行くのはイヤだったけれど
必死で借りに行って
「エンドレスかもめ食堂」の日々が始まった
レンタルショップの店員さんに
「またこれでいいんですか?」
と心配されるほどに何度も借りた
頭がぼんやりしていたのでCDを買う発想がなくて
店員さんに「買った方が安いと思いますよ」
と言われて、ようやく買いました


今までに何度見たか、分かりません
たぶん、世界で一番、この映画を見たと言えるくらい

そして、久しぶりにきょうも見ています
母のマッサージから帰ってきて疲れて
見ながら昼寝したりして
見たいときに聞きたいときに
きょうだけで三回は頭から見ました

これが、飽きないんだなぁ


鬱についてはそれぞれの考え方があると思います
私は、新しい価値観の生き方へのシフトだと思っています

私自身、鬱になる前の生き方に戻ることは出来なかった
生活は変わらないけれど、生活の見方は変わりました

知らなかった感じ方を意識することが出来るようになり 
それまで知らなかったことだと感じられます

この映画は
私が新しい価値観が目覚める時の
安心の子守歌だったのかもしれません
だから、何度見ても飽きない

今はテレビを見ない時間が増えても
両親の心配なんて微塵も思わない
両親に鬱を経験したことも話しして
そのままの私を伝えています


長くなりました
読んで下さって、ありがとうございます


明日、世界が終わっちゃうとしたら
最後に何がしたいですか?

この映画の中での会話です
今、フッと頭に浮かんだことが
あなたのしたいことなのかもしれない