勝ちたかった
とにかく何でもいいから勝ちたかった
勝たなきゃいけなかった

何に勝ちたかったのか?

一年前の9月15日
一通のメールが届いた

選考の結果、ご参加いただけることになりました

今では幻となってしまったマスターコースアドバンスに落ちて
負けたと思った
フン、心屋なんてもういらない(`Д´)
選考にもれたと同時に
次に開催予定の東京かのんさんマスターコースに申し込んだ 
リベンジしてやるって気持ちだったと思う

その日はウサコさんの『初級セミナー×病気障害』を受けて
ヘトヘトの帰りの電車の中だった
申し込みの時に何か一言を書く欄がある
夢中で書いた
アドバンスに申し込むときも本当の気持ちを書いたけど
どこかで
ぢんさんの目に触れたいと言うあざとい気持ちがあった 
書き終わって一通り読み終わって
これで落ちたら仕方ないなぁ
そんな気持ちで送信して
その後のことはすっかり忘れていた

参加出来ますのメールが来て
かのんさんマスターに行けると知ったとき
やっぱりうれしかった 
でも、それさえどこかで 
勝った!と思っては誇らしかったから

マスターの初日にかのんさんが言った
今、マスターが一番必要な人

その意味がようやく分かって来た
カウンセラーに相応しい人って意味じゃなかった
少なくとも今の私には違う

DAIちゃんの結婚パーティーに行ったとき 
同期と話していて
この人は
「もっともっとたくさんの人と繋がっていくだろう」と予感した
以前だったらそれが怖かった
私を捨てて他の誰かと仲良くする人を嫌ってやろうと決めてきた
今は違う
予感が的中したときの自分の気持ちに従おうと思えた

応援したいと言うポジティブな気持ちだけじゃなくて
妬ましい気持ちになっても
それをきちんと伝えよう

以前のような
人に求められる様な心地いい言葉じゃなくて
その時に感じた気持ちを
きっと言えると思うんだ

だから
その時が来るまで
ジタバタしない!
以前なら
どうした?
何かやるの?
探りたくなっていただろう

勝ちたかった
勝負を作り出して勝ちたかった
負け=あの人は私を大切にしてくれない=私は可哀想=助けるべき人
形を変えて勝ちたかった

なぜなら
私は負けていると自分で思っていたから 

かのんさんは
それを知っていたんだろうな

同期がたくさんオープンカウンセリングに登板している
勝負をしていたら
きっと焦っていたと思うんだ
逆に先に登板していたら
勝ったなぁって思っていたかもしれない


マスターに行っていたとき
バンジーは飛べなかった
気持ちも開けなかったかもしれない  

飛びたかったとも
開きたかったとも思っていない

勝負を作り出すことが減ったと思う  
ゼロではないから困ることもある
だけど
勝負が生まれない信頼関係を
見つけることが出来た
これが私のマスター

あれしか出来なかった
アドバンスには行けなかったけど
それは勝ちでも負けでもない
それがやっと分かったように思う

あのメールが来てからちょうど一年目
風邪気味で一日中寝ながら
そんなことを思っていた

きょうはとてもいい天気
体調も戻ってきた