午前中に用事があって
beトレをお休みした

午後は昼寝してから草むしりをした

ゆっくりと雲が広がってくる空を見ながら
今の私は
空を見上げられるくらいに日常を受け入れている
うれしい、と思った




ふと、うつ状態になった頃
友人と会ったことを思い出した

あの頃
日常は私を責めたてる出来事でいっぱいだった

朝起きて、布団の中にいると
子供のいる人はこんなゆっくりは寝ていないはず
そんな風に思えてしまって
勝手に居場所を無くして苦しくて仕方なかった

体調の変化もあった

まだ人に会いに行こうと思えたから
友人とご飯を食べに出掛けた

何だかおかしいんだよ、ご飯を食べたくない

そう言いながらポツリポツリと話した
うつ状態になるキッカケは
福山雅治さんの「家族になろうよ」を聞いたこと
今思えば、聞くべき時に聞いたのだけど
ああ、私は家族が持てなかったなぁ
そこから一気に後悔と否定と絶望と
たくさんのネガティブな気持ちに飲まれていった

友人は私の話を聞いてから言った

子供がいないなんて可哀想
分かるよ、辛い気持ち

やっぱり、そう思っているんだ
可哀想なんだ、私は

その後、誰とも会えなくなって
この友人とも一年以上も連絡をとれなくなった

少しずつ人に会えるようになった頃
彼女からメールが来た 
なぜか敬語、ですます調になっていた

私を気づかってくれたんだ
だから
もう大丈夫だよ、可哀想だと思わなくてもいいよ
とメールに返信した

帰ってきたのは、やっぱり敬語のメール
「言葉の使い方を注意しなければいけませんね、ごめんなさい」

彼女にとっては
結婚して子供を授かって老いていく
それが出来ていない私は
可哀想なダメな友人でしかないみたい

でも、私が一番そう思っているんだ
思い描いていた人生を歩めなかった自分を
可哀想
ダメな人生
寂しい人
って思っているんだ 
だから、彼女のメールに
可哀想な気持ちを感じて反応した

彼女には悪気は無い 
それが分かっただけでも
うつ状態になって良かったと思う  
彼女を嫌いにならなくて済みそうだから


子供のいない人生の苦しみも寂しさも楽しさも
本当に分かったとき
彼女と再び敬語がいらない心の距離で話そう
雲が動いていく空を見上げて
彼女と未来の約束をしたように思うクローバー