コンタクトレンズの購入に行った眼科で
前の職場の先輩だった人に偶然会った
去年の秋に仕事を辞めてから
行動する場所が変わったせいか
職場のことはあまり思い出さなくなっている
辞めてからまだ一年も経っていないんだなぁ
待合室にいた先輩
この人にはイジメみたいなことをされたりしたけれど
とても懐かしい気持ちがした
元気ですか?
きょうはどうしたのですか?
話掛けたら堰を切ったように辞めた職場の悪口を言い出した
あれから立ち直れなくて、次の仕事につく気力なんか湧かない
確かに彼女の辞め方は彼女を傷つけたと思う
60歳定年後の再雇用となり
部下だった女性の下で嘱託職員として働き者始めた
元部下だった女性と元上司だった先輩
関係はギクシャクした
元部下の女性が何人かの男性職員に泣きついたから
先輩は拗ねまくって退職をちらつかせた
辞めるときに顧客情報を持ち出されたら困る
これがいつの間にか情報漏洩の疑いになっていった
先輩は仕事を干された
退職することが決まり疑いは晴れた
疑いを掛けた女性は可哀想な人を演じ続けていた
退職の少し前、デスクにすわる先輩に声を掛けた
お疲れさまでした
先輩は、悔しいと涙を滲ませていた
かつて、イジメた私にさえ
気持ちを隠すことが出来ないのだと思った
あの時の事件(彼女には事件なんだ)は
あんたも関わったことになっているんだよ
そうなんですか?知らなかったです
そうだよ
辞める時に二人で話すところを見つけて
二人はグルだってアイツが言いふらしたからなんだ
そうなんだぁ
でも、あの頃の私はそう思われても仕方ないですね
あの頃の私は
職場のルールを笠に着て
人を監視して裁いてばかりいた
相当、いけ好かないヤツだったんだ
先輩はまだ怒っていた
私も同じように怒ると思ったのかもしれない
でも私は一年で変われたみたい
先輩の怒りに巻き込まれなかった
以前の私なら誤解されたままが怖くて
誤解を解こうと頑張ったと思う
結果的には先輩を可哀想な人にしてしまったかもしれないけれど
声をかけずにはいられなかったことを
今、少しも私は後悔はしていない
味方に見える誰かとつるんで
敵に見える誰かに恨みを晴らしたとしても
先輩が怒りを手放さない限り
事件は終わらないだろう
私は味方にはならない
人は自分の価値を知らないと
出来事を不幸にしてしまう
どんなに時間が経っても
その場所から離れても
自分が変わらなければ不幸はなくならない
久しぶりに会った先輩は、それを私に見せてくれた
前の職場の先輩だった人に偶然会った
去年の秋に仕事を辞めてから
行動する場所が変わったせいか
職場のことはあまり思い出さなくなっている
辞めてからまだ一年も経っていないんだなぁ
待合室にいた先輩
この人にはイジメみたいなことをされたりしたけれど
とても懐かしい気持ちがした
![ヒヨコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/008.gif)
きょうはどうしたのですか?
話掛けたら堰を切ったように辞めた職場の悪口を言い出した
![え゛!](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/namida-egao/2510.gif)
確かに彼女の辞め方は彼女を傷つけたと思う
60歳定年後の再雇用となり
部下だった女性の下で嘱託職員として働き者始めた
元部下だった女性と元上司だった先輩
関係はギクシャクした
元部下の女性が何人かの男性職員に泣きついたから
先輩は拗ねまくって退職をちらつかせた
辞めるときに顧客情報を持ち出されたら困る
これがいつの間にか情報漏洩の疑いになっていった
先輩は仕事を干された
退職することが決まり疑いは晴れた
疑いを掛けた女性は可哀想な人を演じ続けていた
退職の少し前、デスクにすわる先輩に声を掛けた
お疲れさまでした
先輩は、悔しいと涙を滲ませていた
かつて、イジメた私にさえ
気持ちを隠すことが出来ないのだと思った
![え゛!](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/namida-egao/2510.gif)
あんたも関わったことになっているんだよ
![ヒヨコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/008.gif)
![え゛!](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/namida-egao/2510.gif)
辞める時に二人で話すところを見つけて
二人はグルだってアイツが言いふらしたからなんだ
![ヒヨコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/008.gif)
でも、あの頃の私はそう思われても仕方ないですね
あの頃の私は
職場のルールを笠に着て
人を監視して裁いてばかりいた
相当、いけ好かないヤツだったんだ
先輩はまだ怒っていた
私も同じように怒ると思ったのかもしれない
でも私は一年で変われたみたい
先輩の怒りに巻き込まれなかった
以前の私なら誤解されたままが怖くて
誤解を解こうと頑張ったと思う
結果的には先輩を可哀想な人にしてしまったかもしれないけれど
声をかけずにはいられなかったことを
今、少しも私は後悔はしていない
味方に見える誰かとつるんで
敵に見える誰かに恨みを晴らしたとしても
先輩が怒りを手放さない限り
事件は終わらないだろう
私は味方にはならない
人は自分の価値を知らないと
出来事を不幸にしてしまう
どんなに時間が経っても
その場所から離れても
自分が変わらなければ不幸はなくならない
久しぶりに会った先輩は、それを私に見せてくれた