先々週、レオが15歳で亡くなりました。
もうすぐ16歳の誕生日でした。

大きな手術を2回乗り越え、再発後もフードを何度も変えたり、病院に通ったり。
体重も落ち、フラフラしてコケると立ち上がれなかったり。それでもレオは頑張ってました。

その日の朝、外に出るとレオが居ませんでした。
最初はどこから出てしまったのか分からず、混乱しながらも1番最悪を想定して国道へ車で探しに行くと、道路脇に横たわるレオを見つけました。
車にひかれてはいませんでしたが、夜に降った雨でびしょ濡れの泥だらけで震えていました。
抱きかかえて車に乗せ、病院に連絡をしながら向かいました。

早朝に先生を呼び出し処置してもらいましたが、正直ほとんど何もできませんでした。
倒れてから必死で起き上がろうとしたのだと思います。皮膚は内出血で赤くなり、爪はスレて血が滲んでいました。

体を温めて点滴を始めたころ、目がしっかりとしてきて辺りを見回す姿を見て、この時やっとまだ
いけると思いました。

一晩点滴をして回復させるため入院する予定でしたが、夜に先生から電話があり、あまり回復しない状況なので連れて帰るか判断する事になり、病院に向かいました。

ぼーっとしているレオに手を近づけると、気付いたように顔を上げて口を開きました。周りのゲージの猫や犬達が不安そうに僕を見ていました。
今晩が山で、最後を看取る気ではありませんでした。ただ総合的にここにいるより家に居た方がレオも安心して寝れるし、対位交換もしてやれると思い、連れて帰りました。

レオの寝床の横に布団を敷き、寝袋に入って看病しました。最後にレオの頭を撫でたのは夜の2時過ぎだったと思います。
朝6時ごろ、目が覚めたときにはもう息を引き取っていました。

ありがとうの気持ちはたくさんあります。
だけど、ごめんねの気持ちが上回ってしまいます。

夜、雨の中、どれだけ怖い思いをしたのだろう。
どれだけ辛かったのだろう。
どうして、たったあれだけの柵の隙間を閉めておかなかったのか。あの柵の隙間さえちゃんと閉めておけば、レオは誕生日を迎え、その日を安らかに迎える事が出来たはず。

飼い主として、最後までちゃんと見てやりたかった。あんな酷い最後を迎えさせてしまった。
日常に戻りつつある自分の底で、そんな思いだけが膨らんでいきます。