きょう学校で、教育実習生がディベートをしてるのを見学するという、なんとも分からない企画があったのですが、
声が小さいのを抜きにしても、ほんとうにひどかった。
テーマは「原発は関西に必要か?」だったのだが、大まかな流れはこんな感じ。
賛成派「原発はCO2を出さないし、コストも低価格。安定な電力供給には欠かせないし、今回の福島の事故は旧 型だったから。」
反対派「原発は福井県で地元に大きな雇用効果、経済効果を生み出しており、わざわざ人口が多く、産業の成熟している関西にはいらない。」
質問タイム
反「データ的には冷却の段階で熱が出るから、必ずしも原発はCO2が少ないとはいえない。」
賛「それは調査していませんでした。でも、福井だったら、事故がおきてもいいということですか?」
反「そういうことではなく、どこかに必要ならということです。」
結論
賛「原発はCO2の排出が少なく、環境にやさしく、電力を福井県に依存している状態はよくない。事故も旧型の機械だからであり、安全に問題はない。」
反「原発は福井県にとって大きな支えとなっており、わざわざ関西に建設する必要はない。CO2が本当に減るのかも、懐疑的。」
・・・・・・・・・・・けっきょく、何を討論してたんだい?
テーマの意味は「原発は福井県ではなく、関西二府四県に必要」ということなのか?
ならば、原発を建てるのは前提なんだから、CO2排出量だとかコスト面なんて議論する必要はない。
「安全で、低コストで、クリーン」だから、
「福井県ではなく、関西に必要」という議論はまったく成り立たない。
よって、このディベートは無意味。
そもそも、この時期にこんなテーマを出してくるのは、
「原発は必要か?それとも、危険だから廃止するべきか?」
という意味に決まっているだろう。
とまあ、あきれかえっていたら、まとめの先生の言葉は
「さすが、教育実習生ですね。しっかり準備して質の高い討論でした」
だって。
これこそ、データに目をくらまされて、本質が見えてないんじゃないか。
そもそも、テーマが分からない討論をしてどうする。
こんなディベート練習をするなんてまったく無意味。
ディベートをさせたい、とか言う前に、自分の論理性をまずチェックしたほうがいいんじゃないか。
まあ、今回はあまりに小さすぎる実習生の声に、
実は先生たちも聞くことをやめていたのだと、信じたい。