会社経営をしていく中で悩みとなるのが組織の人間関係です。
私も自分が経営している飲食店舗において
いつも人の問題に悩まされているといっても過言ではありません。
組織において人間関係の問題が生じた時に起こりやすいのは
誰か一人を原因としてとらえてしまうことです。
いわば「悪者探し」というようなことがしばしば発生します。
そしてその対象となる個人にアプロ―チをするわけですが、
それが問題の解決に結びつかないことが多いのです。
なぜならば組織で発生する問題は
そこに関係する人々の相互作用によって発生しているからなのです。
大事なのは関係性をシステムとしてとらえて相互作用を考えることです。
相互作用を考える
ある個人が問題行動を起こす場合、
その個人だけをみて行動を是正させようとすることがしばしば起こります。
しかし実際にはその個人を取り巻くいくつかのシステムとの相互作用を考えることが必要です。
一緒に働いている同僚、上司との関係などの個人間の相互作用と
組織という集団と個人の間の相互作用を把握することです。
私の経験でもある店舗で問題行動を起こしていたスタッフが他の店に異動した途端に
問題行動がなくなるということもよく起こる現象です。
対象を個人に限定するのではなく、
他の人との関係や組織全体との関係から相互作用をシステムとしてとらえて原因を探り手を打つことが効果的です。
自分もシステムの一部
個人間、組織―個人の関係性をシステムとしてとらえて対処していく中で重要なのは、
自分もそのシステムの一部であることを自覚することです。
自分が相手にどのように見られていて、どのような影響を与えているのかを理解することです。
自分と相性の良くない相手が存在する場合でも、
その相手だけの問題だけでなく相手と自分の間にどのような相互作用が生じているかを考えながら
対処方法を検討することで関係改善につなげる糸口が見つかります。
コミュニケーションは相互作用です。
相手の事だけを見るのではなく自分もシステムの一部であり自分が相手にどう見られているか、
どんな影響を与えているかを常に観察することが必要なのです。
「自分が源」の本質
多くの経営者が意識していることに「自分が源」ということがあります。
「自分が源泉」などと言うこともあります。
人間関係に当てはめると相手が変わることを待つのではなく、
自分が行動を起こし自分が変わることで相手との関係を主体的に変えていくという姿勢です。
個人対個人、個人対組織をシステムとしてとらえると
まずは変えやすいところから変えていく、つまり自分が変わり自分が源となっていくという考え方ができます。
私たちは問題がある人が変わるべきと考えがちですが、
システムとしてとらえた場合は変わりやすいところから変えていく方が効率的です。
相手や組織との関係をシステムとしてとらえることは、
相互作用を理解し循環的な関係性を前提とすることです。
それは一番変えやすい自分を変えることでシステムに影響を与え、
関係性の変化の手掛かりとすることです。
自分にとって変えやすい自分を変え、その相互作用で相手に変化を起こしていくことは
とても理にかなった効果的なアプローチと思います。
まとめ
人間は一人で存在するのではなく、
関係のある他人や帰属する組織との間の相互作用の影響を受けています。
人間関係や組織との関係をシステムとしてとらえ自分もシステムの一部であることを自覚することで
単に個人を悪者にするだけでない多面的なアプローチが可能になります。
システムの一部である自分が変わることで関係性に変化をもたらすきっかけを作るという考え方が
主体的に生きることにつながっていくのです。
