人が嫉妬をするのは、
自分がそうなれる可能性があるから
というのはよく言われる。
憧れられるのは、
自分にその欠片があるからだ、とも。
それは自分の未来の姿だとも。
こんにちは。
心理カウンセラー 星野えみ（えいみー）です。
先日、複数回観ないと理解できないと噂の映画「TENET」を観てきた（それ映画としてどうなん？
「インセプション」「インターステラー」のクリストファー・ノーラン監督の最新作で、『最難解映画』と名高い今作。
うん。
まーーーーーーーーーーーーーーーー
難解すぎた（笑）
終わってから何個か考察ブログ・ネタバレブログなどを読んだけど、
それでもわからん（笑）
映画中で研究者が言ってたように、
「考えるのではなく感じるのよ。。」な映画だったのか（どやねんそれ
以下、映画のもろネタバレを含みますので、嫌な方は読まないように。
（分からないままわたしが理解した内容なので、実は全然違うかもしれないけどw
この映画の主要人物のひとりである美しい女性、キャットが、
ボートから颯爽と海に飛び込む女性を見て、
「彼女の自由な姿に嫉妬したわ」と言った相手は、
実は未来から来た自分だった
というオチが最後の方で明かされる。
（この映画は「時間の逆行」という概念が中心にある）
このキャットの、
嫉妬していた対象が実は自分自身だった
というのは、
実に深いな、と思ったの。（他が理解できなかっただけに余計にな
人は、
自分でもなり得たもの
自分でも手に入れられる可能性があったもの
だけど、
なれなかったもの
手に入らなかったもの
に対して嫉妬する。
人は、
自分とかけ離れた存在には、
嫉妬はしないものなのだ。
わたしにもそうなれる可能性があったのに、
がんばらなかった自分
勇気を出さなかった自分
嘘ついて隠した自分
誰かの言いなりになった自分
保身した自分
言い訳ばかりして逃げた自分
そんな自分を、
自分自身が一番知っている。
手に入れられる可能性があった自分を、
自分が一番知っている。
だから、嫉妬する。
嫉妬して、
そうなりたい自分のほんとの気持ちを認めて、
そして自分を変える意思のある人は、
それを憧れにして、
行動する。
そして、
それを実際に、自分の未来の姿にしていく。
（はじめはDV夫の言いなりだったキャットは、作中で行動して変わっていった
嫉妬できるのも、
憧れられるのも、
未来の自分だから。
時間の逆行という装置を用いて、
『実際に未来から来た自分』を遠目にでも見てしまうこの映画での、
このオチの付け方は、
とても良かったな＾＾
（この映画の主題は決してそこではないけれど
いやはや、深い。
あと、
この映画では、
逆行装置を使って「未来から来た人物」というのがいて、
その人は、
未来を知ってるはずなんだよね。
その「未来を知っている人」が過去に行った時に、
『自由意志』というものは存在するのか
というのも考えものだった。
漫画『仁』 でもあったけど、
未来を知ってる人間の、自由意志。
例えば、
わたしが、
自分の未来はこうこうこうなる
と知ったら、
今のわたしの自由意志はどうなるのだろう？ということ。
例えば、
数十年後に、今の仕事を続けていて表彰される
という未来を知ったとして、
今、その仕事を「やめたい」と思っているわたしの意思はどうなるのか？ということ（例えね
例えば、
この目の前の人が、数年後に自分を殺す
ということを未来で見てきたとして、
今、目の前で倒れて苦しんでいるこの人を助けたい、と思っているわたしの意思はどうなるのかということ（SF系のマンガなんかでもあるシチュエーション（手塚治虫先生の短編（？）でもあったなー。。。山奥の寺の尼僧のもとに侍が殺しにやってくるのだけど、実はそれは過去の自分だったみたいな。。
原因と結果が逆になる世界。
すでに結果を知っている世界で、
自由意志とはなんだ？
そもそも、
原因と結果ってなんだ？
というのも深い見どころだった（というかそれくらいしか理解できんかった
今もさ、あるやん。
スピリチュアルな力を持った人で、
未来をキャッチできちゃう人とか、
未来からのメッセージを伝える人とか。
それ聞いたらさ、
ひとは、
「今」じゃなく
「未来」を見て生きるの？
「今」の意思は、影響を受けるの？
それは、「今」の本当の意思なの？
この作品でも、
主要人物の一人である、未来から来た人物（主人公の相棒のイケメン）が、
そのことを示唆するセリフを、何度か吐いていた。
これを読んでなお興味のある方は、
映画をどうぞ（宣伝？！
結局人は、
自分にしか嫉妬できないし、
自分にしか憧れられない。
ということは、
おもしろいよね。
星野えみ（えいみー）でした＾＾
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