子どもが夏休みで家にいる時間が多く
 
ここ最近接する時間が長い
 
 
 
すると、
普段から
 
・人の話を聞かない(と私に感じさせる)
・言われたことを無視する(と私に感じさせる)
・周りに合わさない
・名前を呼ばれても返事をしない
・部屋を散らかす
 
そんな所が目についてしまう娘①の様子が、更にひどい
 
 
 
 
『目の前の問題はダミー』
 
ということが腑に落ちてから、それをどうにかしようとすることは少しずつ減ってきてはいるけれど、
 
それでも腹がたつ時は
「ママはそれされると腹がたつ」と伝えるようにしていたり。
 
 
 
 
それにしても、普段より様子がおかしく見える
 
そして何より、イライラしている様子が伝わってくる
 
 
口調がきつく、そして、ささいなことで、娘②を軽く叩いたりし始めていた
 
 
 
 
 
 
 
今日、寝る前。
私が自分のベッドの端に腰かけていると、娘①が隣に座った。そして、その隣に座った座った娘②と少しやりとりをして、何かきつい言葉を投げかけて太ももをぺちんと叩いた。
 
 
以前の私は、きっと腹が立って怒っていただろうと思う。
「なんでそれくらいのことで叩くの!」とか
「妹には優しくしなさい!」とか
「人を叩いたらあかん!」とか
ありとあらゆる正論で、
娘①を否定していたと思う。
 
でも今日は、違った。
 
 
 
なんとなく
 
娘①が
 
すごく傷ついている気がした。
 
 
妹を叩くことで
祖父の呼びかけに返事をしないことで
祖母に頼まれた用事を無視することで
わざと口調をきつくしたり、どすどすと足音を大きくして歩くことで
 
 
 
 
 
 
何かで読んだのか聞いたのか忘れたけれど、
『人や自分を傷つけると、つまりは自分の魂が傷ついてしまう』
ということが私の頭の中にはずっとあって
 
 
なんとなく
 
 
 
 
これを娘①に伝えたい
 
 
 
 
そう思った。
 
 
 
「なんで叩いたん?」と聞くと
「なんとなく」とだけ答えた。
怒られると思ったのか、そのまま立ち去ろうとする娘①の腕をとっさに掴んだ
 
ちょっと嫌な顔をしながら、娘①はもう一度私の横に腰を下ろした
 
 
「①ちゃんが人を叩くのを見ると、ママは嫌な気持ちになるよ。①ちゃんはどんな気持ちになる?」と聞いたら
 
「…ちょっとスッとする」と言った
 
 
 
よく分かる。
叩いても何も解決はしないけど、ちょっとスッとする気持ち。
ささいなことで、娘①を叩いた時の私だ。
でも、あとで後悔して自分を責める気持ちも知っている。
 
 
 
「そうやね。分かるよ。でも、後で嫌な気持ちにもなったりするよね」
「なるけど、その時はスッとするもん」
「そうやね。ただ、後で嫌な気持ちになるんやったら、それはほんとはしたくない事なんかもね。」
「…」
「ママはね、人や自分を傷つけることは、①ちゃんの中の一番大事な部分を傷つけることになると思うからやめてほしい」
「一番大事な部分って?」
「魂っていうとこ。そこを傷つけてほしくない。」
「心の中が真っ黒になるってこと?」
「(⁈)心の中が真っ黒な気がするん?」
「…」
 
 
「①ちゃんがやりたいことは何?何をしてるのが楽しい?」
「…DSしたり、好きなテレビばっかり見てたい。好きな本読んで、疲れたら寝たい」
「そうか。じゃあ、したくないことは?」
「人の言いなりになりたくない。あれしろこれしろ言われてやるのが嫌。お手伝いとかもしたい時にしたいのに、好きなことしてる時に呼ばれて、命令みたいに。したくないから返事しない。」
(‼︎)
 
 
 
そこから娘は、
妹や従姉妹が褒められていると妬ましいことや、
ほんとはお手伝いをして役に立ちたいのにできないこと、
片づけが嫌いなのに散らかしてしまうのが自分でもつらいことなんかを
泣きながら話してくれた。
 
 
 
 
そして
 
丸まって
泣きながら
 
 
 
 
 
 
 
「自分なんか嫌いや」
 
と言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
まだ8歳なのに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私が、
 
 
 
生きづらさを教えてしまったんだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だけど
 
 
 
私はもう
 
 
 
 
 
私は素晴らしい設定に変えたから。
 
私はそれでも愛されている前提に変えたから。
 
私は全部うまくいく前提に変えたから。
 
 
 
 
 
そう思えない時があっても、
 
 
もうすでに
 
私は素晴らしくて
 
私は愛されていて
 
私は幸せだから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
娘①に、私が思いつく、魔法の言葉を言わせてみた。
 
 
 
「もう、いい子にならなくていい。」
(てんこさんがくれた、私の魔法の言葉)
 
 
「もう、ママの言うことを聞かなくていい」
 
 
「もう、役に立たなくていい」
 
 
 
 
 
 
 
言いながら、娘①は泣いていた。
 
 
 
 
 
そしてふと、
 
 
「人って、生きてるだけで、幸せなんや」
 
と笑った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
娘が
 
 
 
 
これからも
 
 
 
 
 
 
 
そう思ってくれたらいいなぁ。